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2008年11月26日

■プランクトン「死の」急繁茂は温暖化への警告

気候変動によって起こされている北極海の氷消失で、「植物性プランクトン」と呼ばれる決定的に重要な微細海洋植物が爆発的に未曾有に繁殖して、死滅している。この現象は餌に海洋生物に依存する、移動する生き物に大破綻を引き起こしそうである、と、スタンフォード大学の科学者が発見して報告している。

少数の有機体が北極の脆弱なエコロジーのこの混乱から利益を得るかもしれないが、様々な動物が、クジラから海鳥まで、被害を受けるだろう、と、スタンフォード大学の生物学海洋学者のケヴィンR.アリゴが述べた。

「それはすべて時期の問題です。もし移住する動物が北極に到着し、植物プランクトンがなくなっている事が分かれば、やって来た動物は間に合わなかった事になるでしょう。」とアリゴ氏は言う。

世界の海洋の至る所にある植物プランクトンは、全ての海洋生物が依存する食物網の基礎にある重大な栄養素である。植物プランクトンが豊富な場合、生き物は繁栄して、それがいなくなってしまえば海の生命は不可能になる。

アリゴと彼の同僚は、海洋表面での葉緑素存在証拠の変化(植物プランクトンの年次繁茂と消滅を測定する鍵)を研究するために、6つのNASA衛星から10年間の観察記録を集めた。衛星ネットワークは、海氷の遠大な広がりの年の出現と消失、また北極周辺の何も無い海域の増大、をまた記録している。それは気候変動が地球の北限まで支配しつつあるという証拠でもある。

それらの発見の報告は、科学ジャーナル「地球物理学研究通信」の最新号に発表されている。

-好ましくない変動-

極地周辺の氷で北海の多くを覆う毎年の深い氷結は、以前規則的な出来事であった。しかし高北極地で一千年間正常だったこと、は、もはや起きていない。地球の気候変動が世界の海洋を暖めるにつれ、より暖かい水が寒冷北極地域に移動してきて、広大な地域全体に及んだ海氷のかっては定期的な出現と消失に変化を引き起こしている。

その結果は、植物プランクトンが爆発的繁茂で出現して消える場所の移動である、と、いうことをアリゴのチームは知った。

毎年春と夏、北極海の植物プランクトンは、海水中の窒素とリンによって養われて、爆発的な鼓動で繁茂する、そして、窒素とリンが使い果されると、繁茂は終了する、と、アリゴ氏は述べている。

-より低い海氷 -

2007年度の夏は、「今まで記録された中で最低の海氷表面を経験した」と、アリゴと彼の同僚が述べ他。その海氷カバー面積は、ブルダーに在るコロラド大学「国立雪氷データ・センター」からの最近の報告によれば、2年前に記録された最低値より低い先例がない23パーセント減であった。

その無氷海面の結果、2006年の700,000トンに比較して、北極の無氷海洋の植物プランクトンの「主要生産高」は、昨年1000万トンを超えるピークに達したことを、アリゴは知った。

「北極海の氷の継続的な縮小、そしてそれに関連して起きる主要な植物プランクトンの増大は、必ず海洋の生態系に衝撃を与え...そして、深遠な生態的な変移を急発生させることになりうる」とアリゴは彼のチームの報告書の中で述べている。

Author:事務局 : 2008年11月26日 17:34