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2009年01月09日

■「ECOTOPIA」の先駆的思想が戻っている

1975年に評判になったオカルト的な環境保護ユートピア小説「Ecotopia」では、ワシントン、オレゴン、北カリフォルニアが、グローバルな金融危機の真ただ中でアメリカ合衆国から離脱して別の国を作っていく。著者のアーネスト・カレンバックは持続可能な社会を生み出している。そこでは再利用が必要とされ、食物は浪費されずに有機質肥料に変えられて、ほとんどのエネルギーは、太陽、海、風、地熱の力から取られている。

彼の本は、最初自費出版されたが、バンタム・ブックスで新しいカバーでちょうど再発行された。

何か聞いた事のある話かな?

この先見の明がある著者カレンバックは、今79歳だが、再び急に人々に求められている。それは緑の社会と環境守護への関心が流行で戻ってきているからである。彼の著書の概念が30年以上経った今、米国中のキャンパスで、英語、政治学、社会学、環境学科、の中で、教えられている。また、彼はひっぱりだこの講演者になっている。

カレンバックはバークレーにある自宅からの電話インタビューでこう述べている:「私は、書いた事のいくつかが真実になってかなり運がよかったのです。だが、基礎的な主張ではそんなにオリジナルではありません。人々は、当時も今も、もし石油からの安いエネルギーがなければ、社会がどうなるのか先を見ているんです。」

カレンバックは、エタノールはトウモロコシでなく農業廃棄物から作られるとよいと思っている。また、彼は工業部分や品物を輸送するのに川や湖をもっと利用することを望んでいる。

彼はまた、五大湖が風力発電のために利用されるとよいと思っている。「湖水を渡る風はとても強く、丘や木によって妨害されないからです。」

彼は1970年代初めにレイチェル・カーソンの草分け的な本「沈黙の春」を読んだ後に生態的な問題に興味を持つようになったと言った。その本は農薬の危険を暴露したものである。

「私は初めやや懐疑的でしたが、関連文書を読み始めました。そして、それは人々が真剣に受け取っていない大きなフィールドであると確信するようになりました。「Ecotopia」は、当時進展していた科学的な生態学の考えを適用する試みで、それを実際の生活に応用しようとしたものです。」

この本の宣伝文で、消費者保護運動家ラルフ・ネーダーはこう書いている:「Ecotopia」の中に出てくる幸福な条件のどれも、我々の社会の技術や資源の範囲を越えたものではない。」

(「Ecotopia」に出てくる離脱した理想)国はアメリカ合衆国内で悪化する条件に反応して作られていく。「Ecotopia」の説明では、「巨大な軍事既存組織への経費負担が、アメリカの民間産業における世界競争力に深刻な長期凋落を引き起こした。国民一人当たり収入のゆっくりした低下が広範囲な悲惨を生み、金持ちと貧乏人の緊迫した対立を増加させ、経済的利潤に対する市民の信頼を終わらせた。」

現在の米国の状況はカレンバックの架空の世界に反映されていたのだが、著者は次期大統領バラクについては観的である。彼の政府は「活動しているいくらかの頭脳を持っている」と、彼は評している。

「この国は、有能な、動的な、精力的な人々でいっぱいの国である。正しい方向に向かえば、我々は驚くべき量の事柄を達成することができるのです。」と彼は述べている。

Author:事務局 : 2009年01月09日 11:32