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2009年01月13日

■鳥インフルエンザに対する薬剤の効果が疑問視される

人間のインフルエンザを治療するのに使用される抗ウイルス剤は、このウィルスが変異する能力のため、鳥インフルエンザのパンデミックの発生を止められないだろうと、新しい研究が示唆している。

コロラド大学ボールダー校の科学者達は、鳥、猫、そして人間ホストからのほぼ700の鳥インフルエンザゲノム配列を分析して、それらのおよそ3分の1が今広く使われているインフルエンザ薬の効果に抵抗する変異を持っていることを発見した。

この研究は、有効性を失ったのでアメリカでもはや使用されていない抗ウイルス剤のクラスに焦点を合わせた。しかし、研究は、タミフルを含んで、さらにより新しい抗ウイルス剤が、インフルエンザのパンデミック勃発に備え、政府、ビジネス、および個人によって備蓄されているが、広範囲の使用の後に、その効力を失うかもしれない事を、示唆している。

薬剤はウィルス変異に拍車をかけている。

この研究のサンプルの1パーセント未満しかタミフル剤には耐性がなかった。それでも研究は、本格的なインフルエンザの広域悪疫の場合に抗ウイルス剤に頼ることを計画しているあらゆる人に警告の役割を果たしている。

科学誌「感染、遺伝、進化」の中で公表された論文の主導執筆者、アンドリュー・ヒル、は、こう述べている:「主な重要性は、人間の抗ウイルス剤は人間以外の疾病に非常に強力な影響を及ぼしうるということである。人間用の薬剤は、このウイルスが進化していく道筋に影響を与えている。」

この薬剤に対する増大している抵抗力は、鶏の飼料に薬剤を追加している中国の農民に潜在的にリンクがあるとされている。

薬剤に鳥を露出させる事は、鳥インフルエンザの耐性を着けた菌株が増殖するのを引き起こしている、と、論文の共同執筆者、ロバート・グラルニック、が、述べた。

中国人は1羽の病気の鳥も恐れている。中国人の家禽農民は、一羽でも病気の鳥が出れば、全ストックがすべて殺処分されるので、鶏に薬を与えている、と、ギュラルニック氏が述べている。タミフルのインターネット販売は、鳥インフルエンザの恐れが頂点に達した2005年に急上昇した。

世界中では400人弱の人が鳥インフルエンザにかかってきている、そして、エキスパート達はこのインフルエンザは病気の鳥を通してのみ人間に感染すると、すくなくとも今は信じている。人間の間での死亡率は60パーセント以上である。鳥インフルエンザはアジアから、アフリカと西ヨーロッパの中へ広がってきている。

Author:事務局 : 2009年01月13日 11:35