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2009年03月17日

■ベトナム枯葉剤裁判続報

ハノイ発―薬剤オレンジ(枯れ葉剤)によるベトナム人犠牲者はどこで正義を得ることができるのか。アメリカ最高裁判所が巨大化学会社、ダウとモンサントに対するベトナム人原告による最終訴訟を今月聞くことを否決したので、恐らくどこにも正義は問えなくなるだろう。

2004年に始まったこの訴えに関する3月2日の決定が発表された直後に、ベトナム地元の複数の新聞は、権利が踏みにじられたと宣告した、またヴェトナム外務省スポークスマン、レ・ダングは、ヴェトナム国民は、ひどさにあきれたと述べた。それから2週間経ったが、この問題はニュースと挫折したベトナム市民の心に留まっている。

(米国での)法廷闘争は終わったように見える。ベトナム人原告は、人権問題を扱う非政府組織「民主弁護士国際協会」(IADL)からの支援の約束にもかかわらず、再び上告することができない。

米国の法廷(複数)は、枯れ葉剤の有効成分、高度有毒ダイオキシン、と、主張されている出産児の先天的欠陥症、の間にリンクは確立されていないと裁決してきた。犠牲者とベトナム政府の両方はそうではない、と、主張している。さらに、米国の法律下では、それらの会社は、政府の命令下で活動しているので、訴えられることができない。

希望は今「柔らかな」力の方面から来るかもしれない:それは、友好的な協会、NGO、オバマ政府への増加する圧力、から、の希望である。

枯れ葉剤は、今、双方向の貿易で150億米ドル以上に上っている米国―ベトナム関係への最後のハードルの1つと言われている。現実では、それはハードルになっていないのかもしれない。しかし、ベトナム政府は、腹を立てた対応が無為よりよいことを知っている。

展望は完全に陰鬱であるわけではない。2007年に米国政府は、この薬剤が貯蔵されていた場所のような、特に影響を受けた「ホット・スポット」のクリーンナップ努力の一部として、300万ドルを予定保留していた。

ダナンにある前米国空軍基地、今は海岸観光地域に役立っている空港、が、ターゲットになっていた。2007年に土質試験を行なった、カナダの「ハットフィールド・コンサルタント」は、受容基準の400倍の有毒物質のレベルを示した。

通称「薬剤オレンジ/エイジェント・オレンジ」は化学的枯葉剤である。8000万トン以上が、共産軍の隠れ場所を排除し、攻撃を恐れる軍事基地に妨害のない視野を与えるために、南部と中央ベトナムに落とされた。

枯れ葉剤は、最も致命的な物質であるダイオキシンを含んでいる。科学者達は実験室内の実験では、、数PPT(兆分)さえ危険である事をしっている。

米国政府は、示談解決の中で1984年に退役軍人に1億8000万ドルの補償を許可したが、ダイオキシンが出生欠陥を引き起こすことを否定している。ベトナム政府はそれに反対していて、400万人の市民が枯れ葉剤で影響されたと査定している。

ベトナム政府は枯れ葉剤が第三世代まで被害を与えていると信じている。この戦争中に噴霧を受けた人々に生まれてくる子供達に疾病や奇形が生じている。人々は罪の無い第2や第3世代が無益に苦しむべきでないと感じている。

ブ・ハイ・タイ、23歳の銀行業務学生、はIPSにこう述べている:「支援が充分であるという事はありません。これらの家族には明るい将来がありません。経済的負担があります。また、これはまた彼等の精神と心に影響を与えています。裁判の判決は公正ではありません。しかし、枯れ葉剤は今過去の話になっています。」

Author:事務局 : 2009年03月17日 12:54