« ■パレスチナ人は「水無地獄」を強いられている | メイン | ■カリフォルニア州農産動物保護法と卵生産者 »

2009年04月24日

■ローマG8農業大臣サミットの世界食料政策

ミネアポリス/ローマ(4月21日)―トレビーソ(イタリア)で開催された初のG-8農業サミットで、農業と文化大臣達は、今週早く、貧困と飢餓を軽減させることに向けて活動する事、そして持続可能な食糧生産を奨励する事を誓約した。

世界の食問題の市民研究組織、「The Institute for Agriculture and Trade Policy
Agriculture(IATP)」(農業と貿易政策研究所)のTrade Global Governanceプログラムディレクター、アレクサンドラ・スピエルドは、こう述べている:「10億に近い人々が、現在世界中で飢餓に苦しんでいる、そして、G-8は包括的解決策を促進する事で果たす役割を持っている。しかし今週末に、G-8は、多くの発展途上国の食糧確保を損なう経済政策からコースを変える事に失敗した。」

肯定的な見方では、G-8大臣は、食糧危機への多面的な決定的な対応、さらに強化された国連食品農業機構(FAO)の必要性を認めた。

G-8大臣達は、国連事務総長と「Comprehensive Framework Action(CFA)」によって主催される調整機関としての地球食糧危機に関する「高レベル特別任務団」を支持した。

大臣達はまた資本投機を監視し、さらに人道主義危機と価格不安定に対処する手段として備蓄食糧を管理する、もっと多くの努力を要求した。

しかし、G8大臣達の表現は、世界食料挑戦が緊急活動を必要とする時代での次のステップという面では、弱く、あいまいであった。G-8は、食料危機への対応として世界食料生産の総合的増加を推し進めている。

貿易自由化へ焦点を合わせる事は、悲しい事に、小規模農民(女性を含む)の役割、食物への改良されたアクセス、気候に優しい農業を最優先させる、「人間の食への権利」の課題目標を無視している。

さらに多量な食糧生産ではなく、インフラストラクチャと弾力性がある食品体制を発展させる事こそが、この危機の時期に最も必要な事である。

「G-8は食物と農業のために完全に新しいモデルに投資しなければならない、それは国連に取り入れられるもので、飢餓と貧困を根絶する事を真に実現できるモデルでなければならない。これは手近に在る課題なのである。」

(農業と貿易政策研究所)は、公正で持続可能な食物、農業と貿易システムを確保する政策と実行の交錯点で、地域で、そしてグローバルに、活動している。

Author:事務局 : 2009年04月24日 09:05