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2009年06月12日

■PBAの有毒性を証明する研究発表が強くなっている

ホルモンシステムを妨げる化学物質は、重大な健康問題を引き起こし得るという有力な証拠があると、現在ワシントンDCで会合をもっている「Endocrine Society」からの科学報告書が伝えている。
科学者達は、まだ、これらの物質に関し多くの疑問があるけれども、この科学レポートは、人々がこの化学物質への露出を抑えることによって「予防手段」を取るのが、重要であると、述べている。

ホルモンかく乱物質は「ビスフェノルA」、略称BPAを含んでいて、それはプラスチックの赤ん坊用ボトル、そして金属缶の塗布内膜にしばしば使用されている。

この新しい報告は、この物質に関する潜在的危害への増大する警告を発している科学者団体からの最新のものである。

米国食品医薬品局は、BPAが安全であると述べているが、カナダは、昨年、この化学物質が有毒であると、宣告した。

米国の「全国有毒物プログラム」(National Toxicology Program)もまた去年、出生前と出生後での子供の脳、振舞い、前立腺へのBPA作用にかんする心配を表明していた。

2007年に、38人の指導的研究者達が、BPAから出る深刻な危険に注目する声明を発表した。

Endocrine Society(内分泌学会)は、この科学的警告を発表する決定をした。これはこの組織が発表した、最初のもので、これらの化学物質が「皆に影響する」からであると、ロバート・ケアリー会長は述べている。この報告書はテストされたアメリカ人の93%がBPAに露出されていたと、通告している。

ケアリー会長は、内分泌学会が、立法担当者達と規制担当者達に的確な情報を提供する事を望んでいると述べている。またこの科学報告書は、最新の科学情報の要約を超えて、医師達がまだ知らないことをカタログに載せて、さらにこれから必要な研究の種類を記載している。

このレポートは、内分泌かく乱物質が他の毒素と異なって振る舞うことを注目している。ほとんどの有毒素の場合では、投与量に危険があり、大きな投与量が小さい投与量より多くの危険を引き起こす、と、オースチン、テキサス大学のアンドレア・ゴアが述べている。彼はこの新しい声明の筆者である。

ゴアはこう述べている:身体はホルモンに精密に敏感であるので、小量でさえ深刻な問題を引き起こし得る、特にもし赤子が、出産前のような重要な成長期間に露出されれば、その危険がある。ホルモンの場合では、露出のタイミングが量よりはるかに危機的である事が多い。

不安を高める事は、内分泌かく乱物質からの危害が時々次の世代に伝達されうることであると、ゴア氏はのべている。

他の新しい調査結果は、BPAが人間の心臓病と糖尿病の増加するリスクにリンクしているという米国医師会の科学誌に出た9月の研究を支持している。別の新しい研究によって、人々が安全であるとFDAによって考えられているより大きな量のBPAにさらされているようであるのが明かされた。

さらに3番目の研究は、BPAがネズミのDNAに恒久的変変化を引き起こすのを明かにしたが、これで、医師達は、この害がどのように子に渡されるかを理解するのを助けていると、エール大学医科学校の、筆者ヒュー・テイラーは述べている。

テイラー氏は、彼の小さな研究が、BPAへの出生前暴露が永久にエストロゲンに身体が反応する方法を変え得る事を示している研究を、支持していると、述べている。

テイラー氏は、高いBPAレベルを流産にリンクさせた研究を含む、人体研究の少ない数が、人間が動物と同じようにBPAに反応する事を示していると、述べる。

「これが人間にとって最も有毒な物質であるとは誰も言ってはいないと思う。しかし、我々は我々の子供に作用を起こし、さらに次にの世代にも及ぶ事を行っているのではないか。」

Author:事務局 : 2009年06月12日 17:44