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2005年09月30日

AQUA165号 トップ記事

自立した農業と豊かな地域を目指して 農産物直売所「食彩ときわ館」 青森県藤崎町

 トキワ養鶏、八峰園が会員となり運営にかかわる直売所「食彩ときわ館」が、今年四月に国道七号線常盤バイパス通りにオープンしました。
 土と水と人をつくる自然塾・旬のおいしさをいつもお届けするをモットーにするこの直売所は、現在六〇名の生産者が会員となり、自主的に運営されています。
 ここでは会員のつくった野菜、くだもの、お米、おにぎり、赤飯、花、季節の山菜等が販売されています。会員は農産物の表示、企画、価格を全て自分で決めて、毎朝コーナーに品揃えしております。

生産者として一番気になるところは「お客さんがおいしいといってくれるかなあ」「値段はどうかなあ」という事です。
 食べ方、保存の方法をお客さんに教えたり、逆にお客さんから食べ方、調理方法を教わったりと、顔の見える交流がなされています。
 お客さんの声として、野菜のつくり方は、農薬、化学肥料の使用は‥等安心、安全な部分についての質問が多くあります。会員はこうした来館者の声を大切にし、それを反映できるようなものづくりを心掛けております。
「赤いたまごは赤い鶏から生まれる」をキャッチフレーズにトキワ養鶏では赤いたまご、放し飼いたまご、豚肉、ウインナー・ハム類、赤鶏肉、マヨネーズ、りんご、ニンニク、アスパラガス、トマト、季節の野菜等を館内で販売しています。
 今、食品の様相は大手スーパーを中心に大きく変化しています。地元の小さいスーパーはなくなり、ここにきて安ければ良い、中身は二の次の商品に市場は占有されてしまった観があります。
 一部のスーパーでは有機野菜とか、無添加商品とかありますが、個人的にはポーズだけで販売しているような気がしてなりません。
 トキワ養鶏では「良いたまごとは?」を常に検討しております。答えは、良い環境と水とエサにあると考え、味覚や触覚に訴えながら、良いたまごとは健康な鶏から産まれると信じて、強い丈夫な鶏を育てる事に日々努力しています。
 養鶏を核とした地域循環への取り組みとして地元で取れるもみがらクンタンを鶏舎の敷料として活用しております。このもみがらクンタンを鶏たちが撹拌し、クンタンの吸着効果を高め、鶏糞の臭いがとれます。また、清潔な環境を保つ事ができます。
 使用済みのもみがらクンタンは鶏糞と混ざる事によって養分をたっぷり含み、良質な堆肥づくりの原料になります。鶏、豚からの糞尿は全て堆肥として使われ、りんご、ニンニク、野菜等に使われています。もちろん、地元の仲間に良質な土壌改良材として畑に利用されています。
 いのちの糧である食糧とその基盤である農業、農村の危機がいわれる中で自立した農業と豊かな地域を目指して、会員一同がんばっています。八月二〇日現在、三二、〇〇〇人の方々が来館されています。皆様の来館を心よりお待ちしています。(報告=トキワ養鶏 山内正光)

Author 事務局 : 2005年09月30日 16:36

 
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