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2006年08月31日

AQUA176号 トップ記事

バナナ栽培に適したBMW堆肥等の開発に向け、基礎実験がスタート
 ~タイ・ペッブリ郡バンラート地区~

タイのペッブリ郡バンラート地区で、ホムトンバナナ栽培に適したBMW堆肥等の開発研究を目的にした基礎データ取得実験が7月からスタートしました。
 タイのバンラート農協と、協会会員のパルシステム生活共同組合連合会とは、無農薬栽培のホムトンバナナの国際産直提携を行なっており、提携を通じて、地域循環及び環境保全型農業をすすめていく事等を目指しています。この地域循環及び環境保全型農業の推進という課題を担い、2001年にBMWプラントが現地に導入され、現在、BM技術協会は、パルシステム生活協同組合連合会との連携により、定期的に現地を訪問し、現地の生産者及び関係者らと、BMW技術の普及及び技術研究に取組んでいます。今回の基礎実験もこの取組みの一貫として行われるものです。
 基礎実験では、バナナの栽培に適したBMW堆肥やボカシ肥料、生物活性水等の開発研究を目的に、その前段として、基礎データを取得する事になっています。具体的には、実験圃場を設け、定期的な土壌分析により、バナナ栽培には、どうような肥料成分、ミネラル成分が必要とされているか、定植から収穫までのデータ収集を行なうものです。このデータをもとに、バナナ栽培に適したBMW堆肥等の開発につなげていきます。
 6月28日から7月3日、協会事務局の礒田が、現地を訪問し、栽培実験を行なうバナナ生産者のフーン氏、サイアムタクミ(BMW技術を普及する現地法人)のスカパッド氏、パン・パシフィック・フーズ・コーポレーション(株)(バナナの輸出を担当)の小山潤専務取締役及びヴィー氏、(株)パシフック・トレード・ジャパン(バナナの輸入を担当)の木村氏と実験圃場の確認や、実験の進め方について、協議を行ないました。すでに実験圃場の土壌分析は実施済みで、この土壌データをもとに、マグネシウムやカルシウム等のミネラル施用量や、窒素、燐酸、加里等に関わるBMW堆肥、肥料の施肥量等を4つのパターンに設定する事を決定し、生物活性水の使用法や、作業手順等を協議しました。この確認のもと、現地では、7月下旬から実験が始まっています。
 また、7月2日には、パルシステム・バンラート農協産直協議会総会に出席する日本側メンバー(出席団体:パルシステム生活協同組合連合会、(株)ジーピーエス、東京マイコープ、ドゥコープ、エルコープ、コープやまなし)9人が、生物活性水プラントや、BMW堆肥を製造しているバンラート農協の堆肥センター、BMW堆肥を利用しているバナナ栽培圃場を視察しました。視察参加者は、生物活性水や、BMW堆肥、バナナ栽培等について、現地スタッフや生産者の説明に、熱心に聞き入り、質問も相次ぎました。視察参加者からは、「BMW技術について、よく理解できた」「もっとBMW技術について勉強してくればよかった」「農業は科学なんですね」等の感想が述べられていました。

(報告=礒田有治)

Author 事務局 : 2006年08月31日 17:14

 
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