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2004年10月16日

■世界保健機構WHOが食物関連の疫病で国際会議を持つ

■世界保健機構WHOが食物関連の疫病で国際会議を持つ

 100以上の国からの食物安全監督官達が、食物関連病気の20億以上の発病を減らすグローバルな努力の為に討議する。

 2004年10月11日|バンコク、タイ発--100以上の国からの300人以上の食物安全レギュレーターが、食品関連の病気がグローバルに増大する事に直面して、10月12日から14日まで第二回グローバルフォーラムのため集会を持った。この種類では最大のこのフォーラムは、健康、農業、貿易セクタからの監督規制担当官を結集させる。3日間に、参加者達は、ますます複雑な食品関連病気の脅威を改良するために、どのように公衆衛生と安全な食物の供給へ対応し、食物安全システムを強化する共通の理解を発展させるために努力する。毎年、危険な食物が世界中で最低20億人の人々を死なせる病気の原因になっている。いくつかの国が、食品がもたらす病気をグローバルにコントロールするのに優秀な大きな進歩をしている一方で、死者の数は増大している。しばしば大規模の食品関連疫病の勃発が最大のメディアの注目を受ける一方で、食品関連病の大多数は、世界のすべての国で個別に起きている病気に関連している。例えば、ほとんど報道機関の見出しにはでない食物と水に関連する病気の個別な発病の為、アジアだけで毎年約700,000人の人々が死亡している。さらに多くの人間が長期の病気で苦しんでいる。「食品がもたらす病気と死の重荷は莫大である、だが、よい組織と全体の食物流通と消費者保護担当当局間の意思の疎通があれば、食物を世界中の消費者のためにより安全にして、その死を大いに減少させる事ができるだろう。」と、WHO副長官、シャスティン・ライトナー博士、は述べている

 ハルトヴィヒ・デ・ヒーン、経済社会省、FAO副理事長、はこう述べている:「世界の食物の供給-農民の畑から消費者のテーブルまで-の安全には、あまりにも多くの脅威がある。世界の食物安全監督担当者達は、食物がもたらす病気により起こされる重荷を減らすために、彼等の協力を強める必要がある。バンコクでの会合は、農夫、食品加工業者、のコストを下げるだけでなく、あらゆる国の消費者の健康を保護するためには、より効果的な食糧監督システムを実現する努力を強化しなければならない。私達が食べる食物への脅威は多くの起源を持っている:初期の生産、不適切な処理と貯蔵、家または食物が消費される他の場所の不適切な準備と調理。非常に多くの場合、これらの脅威-その起源、その範囲、その重大さ、人の健康への影響―、は、食物生産を管理し規制することに責任がある様々な国や国際機関によって十分には対応されていない。

 2002年1月モロッコのマラケシュで開催された食物安全レギュレーターの最初のグローバルな会合は、110の国から代表が参加して、世界の食物供給の質と安全を護るグローバルな努力をする為のより良い協力の基礎を置いた。食品がもたらす病気の重荷を減らし、食物を安全にし、地域と国際貿易に適正にする事は、食糧管理システムを改善し、効果的な監視メカニズムを設立することに依存している。バンコクでのフォーラムはこれらの不安がある分野がとりあげている。深い検討をめざす議論は次の事に集中される。食物の安全確保に関連する種々のグループの責任と課題を定義すること、および食物の品質と安全保証システムを適用する場合の食品産業と貿易組織の役割を定義する事である。食物安全を改善する為の「危険分析と危機管理ポイント」(HACCP)システムの実行はその1つの例である。食糧管理システムに関する他の分野は、効果的な輸入輸出コントロールと証明メカニズムを開発することを含んでいる。食物が招く疫病の有効な追跡と拡大防止の為には、疫病学的な監視と迅速な警告体制を作る必要がある。この国際フォーラムは、FAOとWHOにより率いられるいくつかの主要なイニシアチブによって発足されている。その具体的なイニシアチブの一例は、全ての食物安全機関の新しいグローバルなネットワークの設置である。これはメンバー諸国から大きな興味を受けてきている。これまで、102の国がこのネットワークの参加国として登録している。このネットワーク(INFOSAN)は、食物関連の緊急事態に協力して対応する各国と当局の能力を改善していくだろう。食物と動物と植物の健康の全分野に及ぶ公認された国際的と全国的な情報を入手する単一のアクセス・ポイントへの電子ポータルがこのバンコク会議で初めて公開されるだろう。第二回の大会になるこのフォーラムは、国と国際機関が食物品質と安全では協力する事の重要さのさらなる証左である。食物安全規制において発展途上国がその能力を築くのに役立つように提供される援助の1例は、「標準貿易開発施設」がパリで今年早く発足された事である。これは、5つの国際的組織、世界銀行、動物健康世界組織と国際貿易組織等によって、実施されたものである。バンコクの 国連会議センター(ESCAP)で記者会見がこのフォーラムの開会日と閉会日の10月12と14日におこなわれた。このフォーラム開催中の諸イベントで提議されたイニシアチヴに関する詳細なブリーフィングが提供される。

参考資料
WHO | Food safety regulators from more than 100 countries meet in global effort to reduce the more than 2 billion cases of foodborne illness

投稿者 bm_kanri : 14:15

2004年10月14日

■インドネシア新しい鳥インフルエンザ勃発の続報

■インドネシア新しい鳥インフルエンザ勃発の続報
  現場での被害状況とワクチン等の対策

中央ジャヴァの鶏ブリーダーが無料鳥ワクチンを支給される

 先週Kranggan Harjo村の家禽農園で非常に病原性が高いウィルスが350羽以上の鶏を殺した後に、中央ジャヴァのGrobogan州の鶏ブリーダーは鳥インフルエンザワクチンを300,000を無料で受け取った。グロボガン農業漁業局長、Gembong Murdowoはこう述べている「このワクチンはブリーダー達に分配されました。私達は100万を要求したけれども、その数量は段階的に提供されてくるだろう。私達は、2003年にここで400,000羽の鶏が殺された折の同じ誤りを繰り返したくありません。私達が、このウィルスがToroh地区の農場を襲ったと確信した瞬間に、直ちにワクチンの援助を中央政府に要求しました。」

 Gembongは、無料ワクチンの配布は、鳥インフルエンザの広がりに陥りやすいと考えられる5地域-Toroh、Grobogan、Penawangan、Karangrayung、Tegowanu―を中心に行われた。Grobogan州には19の区域がある。彼は、Groboganで記者達との話しで、現況では鶏卵業者だけが感染されていると言った。同氏はこう述べている「このウィルスの潜伏期は14日から20日までです。鶏肉で飼育されている鶏も感染されている可能性はある。しかし、感染の徴候を示す前にすでに販売されてしまっているかもしれない。H5NI鳥インフルエンザウィルスは、肉が十分加熱料理されている限り人に有害ではありません。」農業省からのデータは、 2004年7月の期間中、中央ジャヴァで、最低で8,178,493羽の家禽が鳥インフルエンザのため死んだ事を示している。このデータは、全国の16州でこの疫病で死んだ鳥の全体数が16,237,635羽に達したことを示している。

 中央ジャヴァは鳥インフルエンザのため最悪の攻撃を受けた州である。全国での鳥の全体数は、先月時点[2004年9月]で、242,923,094羽である。Gembongはこう述べている:「鳥インフルエンザは実は今年四月にもPenawangan地区を襲っている。その際に、750羽の鶏卵用鶏が処分された。しかし、この件は記者達によって注目されなかった。」Grobogan州の多くの鳥肉養鶏業者は、2003年に鳥インフルエンザ流行のため、廃業をすることを強制された。この犠牲者の中には、15,000羽の鶏を飼っていたGroboganのブリーダーがいた。同様な状況は、また、750羽を持っていたブリーダー、そして3,000羽の鶏を持っていた業者もいた。この2人の農民は、この鳥インフルエンザ疫病でひどい衝撃を受けて廃業する事を決めてしまった。

[byline: Suherdjoko]

参考資料
AVIAN INFLUENZA - EASTERN ASIA (122): INDONESIA (CENTRAL JAVA)

A ProMED-mail post
http://www.promedmail.org
ProMED-mail is a program of theInternational Society for Infectious Diseases
http://www.isid.org>

2001 International Society for Infectious Diseases
Date: 5 Oct 2004
From: ProMED-mail
Source: Jakarta Post [edited]

Breeders get free bird flu vaccine

投稿者 bm_kanri : 14:14

2004年10月13日

■新しい鳥インフルエンザ勃発がインドネシアを襲う

■新しい鳥インフルエンザ勃発がインドネシアを襲う

 インドネシアの一農場の鶏の数百羽が人に潜在的に致死性がある鳥インフルエンザの菌種で死んだ。公吏はこう述べている:「実験場のテストで、ジャヴァの中央島のクランガン・ハルジョにあるその農場の350羽の鶏はH5N1で死亡したものだということがわかった。この菌種は致死性が高く、今年東南アジアで少なくとも30人の人間を殺しているものである。」

 動物安全管理局の地方所長、ゲンボング・マードオ氏が、「この鳥インフルエンザのウイルスはH5N1菌種である。」と述べたと、ジャカルタ・ポスト紙によって報道されている。同氏は、死んだ鶏の残骸は、このウイルスが他へ伝染しないように焼却処分されたと述べた。2003年後期での大きな勃発の始まり以来、ベトナムとタイで鳥インフルエンザで少なくとも 30人が死んでいる。だがインドネシア人は誰もこのウイルスに感染したという報告は出ていない。インドネシアは7月に、いくつかの地区でなかなか絶えない鳥インフルエンザを根絶するために、主要な予防接種プログラムを開始させた。役員達はこう述べている:「農民の一部が違法なワクチンを使い、早すぎる時期で鳥肉を再貯蔵し始めたので、このウイルスが再び浮上してしまった。」

2001 International Society for Infectious Diseases

参考資料
AVIAN INFLUENZA - EASTERN ASIA (122): INDONESIA (CENTRAL JAVA)
A ProMED-mail post
http://www.promedmail.org
ProMED-mail is a program of the
International Society for Infectious Diseases
http://www.isid.org>

Date: 5 Oct 2004
From: ProMED-mail
Source: Channel News Asia [edited]

New bird flu outbreak hits Indonesia

投稿者 bm_kanri : 14:13

2004年10月07日

■アジアの異常気象による洪水と旱魃が農民を苦るしめる。

■アジアの異常気象による洪水と旱魃が農民を苦るしめる。
  エルニーニョ発生の予想と今後の状況

 SINGAPORE発(ロイター)-ハリケーンと台風が終わりがないかのように続くなかで、太平洋に「小さな少年・エルニーニョ」が座り込んでいるという話は、天候に打ちのめされた農夫には、ありがたくないニュースである。国際的な天気予報のアナウンサー達はこう述べている:エルニーニョとして知られている現象が、次の数ヶ月間、に大きくなって行って、両アメリカ大陸の数地域に、大洪水を、東南アジアとオーストラリアに作物を破壊する旱魃をもたらすかもしれない。トービン・ゴウレイ、シドニーの連邦銀行エコノミストは、「ここ 1.5ヶ月間、エルニーニョが起きる可能性をあげる様々な予想が出てきている。従って、エルニーニョはしばらく後ろのところで泡立っているのでしょう。」スペイン語のエルニーニョ、「小さな少年」、または「幼児のキリスト」、は、南米沖の太平洋で、水面温度が普通より暖かであり続ける時に起こるものである。貿易風の弱化がこの問題をさらに悪くするかもしれない。

 このインパクトは、意外な天候パターンを世界中に生んだ1997-98年間のように、広範に達するものになり得る。2002年には、いわゆる穏やかエルニーニョは、オーストラリアで大きな損害を起こした。マイク・クーラン、オーストラリア気象局の国民気候センター所長、は、「2002-3年間の穏健なエルニーニョは、オーストラリアの多くの地域で、広い旱魃を起こして、地域を壊滅させた。」

中国への危機 
 マーク・スペンサー、香港メリル・リンチの主任戦略家、は、こう述べている:一連の農業関連会社は、打撃を受けうる事になり、もし干ばつでグローバルな収穫に損害があるならば、中国などの大きな輸入国は、価格の厳しい上昇に対応しなければならなくなるでしょう。「もしそれが次の数ヶ月内にひょっとして起きれば、地域への重要な影響をもちうるだろう。インドはすでにこの現象は、国の作物に決定的な働きをするモンスーンの弱体化に原因があるとしてる。」

 インド気象省ディレクター、M・ラジーヴァンはこう述べている:「もし温暖化が起きていなかったならば、私達は雨期によい雨を受け取っていたでしょう。雨期の間の温暖化はインドに良くないけれども、もし雨期の前にそれが始まり、モンスーン期間に冷えれば、インドには有益でしょう。」1997-98年のエルニーニョで大きい損失を被ったマレーシアとタイは、米とヤシ油のような輸出主要産物の生産を妨げるさらなる気象異常には嫌な気持ちしかない。

 気象省の気候部の一官吏は、「翌年にそれが形成される傾向がある。」と、言った。マレーシアは、四ヶ月続くエルニーニョが出れば、その世界主要なヤシ油生産高が20パーセント削減する、と、述べた。マレーシアヤシ油協会取締役会長、M・R・チャンドランは、こう述べている「もしエルニーニョが12月から始まれば、マレーシアの作物へのその影響は、2005年9月から出てくるだろう。 乾燥をおこさせる天候は、生きるのに湿度が必要なヤシのつぼみに被害を与える。」

 ベトナム政府の官吏達は、エルニーニョはすでに地域に出現しているが、1982-1983年と1997-1998年間に厳しい干ばつで国を襲ったものほど深刻ではないと、考えている。同国の天候担当の役員、ティ・ズアン・ランは、「エルニーニョの再訪は非常に明らかであるが、今はその開始段階にある。」と言った。ランは以下のように述べている:エルニーニョは、七月末以来、南ベトナムで三つのマイナーな異常乾燥を起こしている。南ベトナムは、国のコーヒーベルトとメコンデルタ米の本拠地である。ベトナムは、世界第一のロブスタコーヒー輸出国で、米の輸出ではタイの後で第二位である。

 ランは次の様に述べている:米とコーヒーの作物は安全であるが、このエルニーニョは、現在と今年度末の間にベトナムの沿岸で3つか4つの嵐を起こし、ベトナムの漁場に影響を生むだろう。冬・春期の米を育てている農夫が11月や12月の雨から利益を受ける一方で、漁船は年の同時期に危険にさらされるだろう。彼が言及している米生産は、ベトナムで最高生産高を持つ輸出高級品質米である。
(追加報告担当:ハノイのHo Binh Minh、シドニーのマイケル・バーンズ、およびボンベイのAtul Prakash)

参考資料
Reuters | Latest Financial News / Full News CoverageProducts &
Talk of El Nino Floods, Droughts Worries Farmers
Mon 4 October, 2004 04:26
By Russell Blinch

投稿者 bm_kanri : 14:11

2004年10月04日

■ブラジルで牛に足口病(こう蹄疫)/FMDセロタイプが出て、

■ブラジルで牛に足口病(こう蹄疫)/FMDセロタイプが出て、
  アルゼンチンで警戒態勢が強まる

足口病(こう蹄疫)FMD抗原型がブラジルに現れて
アルゼンチンは警戒態勢を取っている

[FMD(足口病)ウイルス--抗原型C--がブラジル北部、アマソゾナスのブラジル州で報告された]。
 過去9年間、この地域でこの抗原型は遭遇された事がなかった。アルゼンチンへの伝染の広がりの可能性は低いけれども、この抗原を持つ一価ワクチンの生産が、緊急事態に備えて、手配された。FMDの勃発はブラジル北部のアマゾン川の一つの島で報告された。FMD抗原型は、この地域では外異な抗原型であると考えられていて、それはアルゼンチンの牛の主要なリスクを表してはいないけれども、警戒対策が取られている。「全国農業食品健康と品質サービス」(SENASA)はこの状況の報告を受けている。「 FMDの勃発はアマゾン州、マナオスの向いの島にいる牛に報告された。ブラジル当局によって報告されているように、それは、抗原型Cウイルスで、ほんの9年前にはこの地域では存在していなかった。」と、エイブラハム・ファルズサク、SENASAの会長ホルヘ・アマヤの助言者、が述べている。

 このウイルスの出現は、この地域での発生率が低いので、外異的なものであると考えられているが、アルゼンチンの大農場経営者達にとっては心配な事である。特にブラジルの国境に近い北東の地方ではこの感が強い。この業界のスポークスマンは大農場経営者の心配は無理もない事であるといって、こう述べている。ブラジルでの「そんなに多くの年月の後」でのウイルスの再発は「近隣の国がそれを決して報告していなかったかもしれないが、このウイルスがずっと存在していたのかもしれない。」スポークスマンはまたこう述べている。「セロタイプCへの抗原は、国で管理されているFMDワクチンに含められていない。」スポークスマンは、地元で適用されているワクチンが、二価、O、A、で、血清型で、4価で、Oの他に、抗原A-24、A-2000、と、A-2004、を含んでいる、と、述べた。

 ファルズスクは、次の様に述べている:「実際には、アルゼンチンのワクチンはタイプCを含んでいない、だが、この伝染が国に広がる可能性は低いけれども、この抗原のため一価ワクチンの生産は、すでに一時的な緊急事態に備えて手配されている。」ファルズスクはこう述べた。FMDのこの種類は通常この国には存在していないが、この抗原は、2000年5月にアルゼンチンが「予防接種なしでFMDがない」と宣言された時に、SENASAによって契約されたワクチン銀行の残余として残っている。


参考資料
FOOT & MOUTH DISEASE, BOVINES - BRAZIL (AMAZONAS)(04)
International Society for Infectious Diseases

Date: 13 Sep 2004
From: Matias Sacla
Source: Agro Meat [edited]

[see also:
Foot & mouth disease, bovines Brazil (AM) (02) 20040924.2635
Foot & mouth disease, bovine - Peru: OIE 20040617.1619
Foot & mouth disease, bovines - Brazil (AM) 20040911.2532
Foot & mouth disease, bovines - Colombia: OIE (02) 20040829.2417
Foot & mouth disease, bovines - Brazil (Para) (03) 20040707.1819
Foot & mouth disease, bovines - Brazil (Para) (02): OIE 20040618.1627
Foot & mouth disease, bovines - Brazil (Para) 20040617.1623]

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投稿者 bm_kanri : 14:10