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2013年05月01日

【AQUA253号】韓国BMW技術協会のメンバーが山梨県の黒富士農場と白州郷牧場を視察

 二月一八日〜二〇日の三日間、韓国BMW技術協会のメンバーが山梨県の黒富士農場と白州郷牧場を視察しました。

 訪れたメンバーは韓国忠清南道・洪城郡からプルム学校専攻部の元教員であったジョン・ミンチョル氏をはじめとした六名と、通訳として韓国BM水代表の河ジョンヒ氏です。ミンチョル先生のグループは昨年からプルム学校の卒業生と一緒に農場をつくっています。学校を卒業した若い人達は、農業をする意志があっても資本がなくて土地や農機械などの購入が不可能です。また、地域に対する情報が不足して周辺農家との協力体系を作ることが難しいという韓国の農村事情があります。これらを解決するために農業をしようとする若者達が一緒に農業を実践し、協同組合形式の生産体系を作ろうと始めたとの事です。
 現在六〜七人が、賃借したハウス(八〇〇坪)で葉物野菜を生産しています。来月には正式に協同組合として発足するとのこと。そして、その後は協業農業協同組合農場を拡張して行くのではなく、小さな農場に分化する方式を選択し、新しい協同組合農場を作って独立していく方式です。
 生産物は野菜と有精卵を生産する養鶏を行っていくとのこと。そこで、日本で先進的にBMW技術を活用している平飼い養鶏の現場を視察したいということで、今回の視察が実現しました。

 はじめに黒富士農場を視察。代表の向山茂徳氏(BMW技術協会常任理事)が農場の概要や取り組みなどを話され、その後、堆肥センターや発酵飼料の生産ライン、GPセンターなどを視察しました。発酵飼料の生産ラインでは、ひとつひとつの材料の種類と効果などの質問が相次ぎ、発酵飼料の重要性と同時に、あらためてとうもろこしなどを輸入に頼らなければならいない現状にため息もでました。帰り道の途中、黒富士農場の経営する直売所「たまご村」を視察して白州郷牧場へ向いました。

 白州郷牧場に着くと、たまごかけご飯の食堂&直売所「おっぽに亭こっこ」にて昼食をとり、その後、事業部マネージャーの内藤光氏の案内でサンチュなどが栽培されているハウス、鶏舎、雛舎、保冷保管庫、発酵飼料の生産現場などを視察しました。ハウスでの無加温での栽培、鶏舎での飼育方法などに質問が集中しました。
 その後、同牧場の研修センター内にある加工場へ。見田由布子氏から麹、味噌作りなどの説明があり、試食もさせていただきました。
 この日の夜は白州郷牧場にて親睦を深め、翌日、一人を残して帰国。残った一人のメンバーはヤン・ホングァン氏で、新しい農場の農場長をしています。ヤン氏は約二週間(三月六日まで)、研修のために滞在しました。
   (報告:BMW技術協会事務局 秋山澄兄)

Author 事務局 : 2013年05月01日 20:05

 
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