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2006年06月12日

「土と水の学校」新潟県・謙信の郷で開催


 6月12日には新潟県の「謙信の郷」主催の「土と水の学校」が行われました。謙信の郷は、有機栽培におけるコメの収量アップ等を課題に、今年から「土と水の学校」の取り組みを始め、今年1月に続いて2回目の開催となりました。前回は植物生理の学習、土壌分析と施肥設計の方法を学びました。今回は、施肥設計に基づいて栽培されている稲の視察から始めました。

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 この地は鉄分が多く、稲の根が酸化鉄で赤く皮膜されているものが多く見られました。小祝先生によると、根に赤く鉄の皮膜ができると養分を十分に吸収する事ができなくなります。これを防ぐためには、石灰等を十分に入れPHを上げておくと、鉄が水に溶け出さなくなるという事です。実際、PHの高い田んぼの稲の根は、太く、しっかりしていました。

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 午後からの講習会では、稲の植物生理に話を絞って科学的な解説が行われました。稲の苗は2.5葉ぐらいから気道を作り葉から根に空気を送り始める事、未熟な堆肥を使うと嫌気状態の田んぼの中で有機物の分解に時間がかかり、分解されたチッソ分が、稲の生育後半できき始め、無効分けつにつながる事等を学習しました。今年の秋は、堆肥や石灰・苦土等の施肥時期と量が課題となります。

Author 事務局 : 2006年06月12日 16:27

 
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