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2010年06月01日

【AQUA221号】常盤村養鶏の創立50周年記念式典が開催

フードアクション・ニッポン・アワード最高賞を受賞

 四月一七日、常盤村養鶏農業協同組合(青森県藤崎町)の、「フードアクション・ニッポン・アワード二〇〇九」大賞受賞を祝う会と創立五〇周年記念式典が、弘前市の「フォルトーナ」で開かれ、関係者ら約四〇〇人が出席し、受賞を祝うとともに、同組合の五〇年間の歩みが振り返られました。


 はじめに、「フードアクション・ニッポン・アワード二〇〇九『大賞』並びに『農林水産大臣賞』受賞を祝う会」が開会しました。同アワードは、食料自給率向上に寄与する事業者・団体等の取組みを一般から募集し、優れた取組みを表彰することにより、食料自給率向上に向けた活動を広く社会に浸透させ、未来の子供たちが安心しておいしく食べていける社会の実現を目指すもので、同アワード二〇〇九実行委員会が主催し、農林水産省の共催、内閣府、文部科学省、環境省などの後援によって行われているものです。常盤村養鶏農業協同組合は二〇〇六年度から、藤崎町内で本格的に栽培を始めた飼料用米を使用して鶏卵「こめたま」を生産、商品化しました。その活動が、先進事例として認められ、同アワードの大賞と農林水産大臣賞を同時に受賞しました。
 小田桐智高藤崎町町長が「地道な取り組みの成果が大賞の受賞につながり、大変喜ばしいことです」とあいさつした後、石澤直士組合長(BM技術協会常任理事)が、表彰状を受け取り、「この度、当組合の食糧自給率向上に向けた取り組みが図らずも大賞を受賞し、この賞の重みに大きな責任を感じます。日本の食を次の世代に残すためにも、仲間と集い、語り合いながら、新たな気持ちで今できる最高の取り組みを進めたい。何卒、皆様の力強いご叱責、ご助言を期待します。」と述べました。

 続いて行われた、「常盤村養鶏農業協同組合創立五〇周年記念式典」では、昭和三五年一二月設立以来、半世紀の節目を迎えた同組合の歩みをまとめたビデオが上映され、石澤善成会長が「生協とのいち早い取引が大きな支えとなった。常盤村養鶏農業協同組合の更なる五〇年のために皆様のご協力をいただきたい。」とあいさつしました。「日本農業のトップランナーとして期待する」、「地域のみんなが元気になる農業を」といった祝辞が紹介され、出席者は一層の発展を期待しました。
 同組合は、豪雪地帯で産業がなく、貧しかった常盤村地域に、働ける場所をつくるために、初代組合長能登谷喜代衛氏が設立し、寒冷地での大規模養鶏に先駆的に取り組んできました。時代に先行して、鶏への抗生物質の投与を止め、良質な鶏卵生産、循環型農業を実践してきました。平成六年からBMW技術が導入されています。
 また、翌日の十八日、「食の味力発見、第一回フェスタin藤崎町」(東奥日報社主催)が、常盤村養鶏農業協同組合の「こめたま」をテーマとして、藤崎町の「食彩ときわ館」で開催されました。たくさんの人々が来場し、「こめたま」の卵かけご飯試食会には長い行列ができて、一時間で無くなるほどの盛況ぶりでした。(報告:井上忠彦)

Author 事務局 : 2010年06月01日 15:58

 
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