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2010年07月01日

【AQUA222号】BMW技術基礎学習会がパル・ミート山形事業所で開催

報告 株式会社パル・ミート山形事業所長 阿部 富子

 五月十九日「BMW技術基礎学習会」を㈱パル・ミート山形事業所で開催しました。
 山形県の中央、村山市にある㈱パル・ミート山形事業所は、パルシステム直営の食肉加工(ハム・ソーセージ)工場です。一九九九年四月、新工場と共にBMW排水処理プラントを設置して工場から出てくる排水を浄化しています。
 今回の学習会開催については、今年第二十回BMW技術全国交流会を山形県で受け入れることになり、BMW技術をより多くの生産者に知ってもらうことと、山形事業所排水処理施設で製造できる生物活性水と活性汚泥の脱水汚泥の利用について考えることを目的として、山形事業所で開催しました。
 参加者は山形県内の果樹農家、畜産農家、㈱パル・ミートの職員など、後継者や新規で取り組みを考えている方二四名が集まりました。はじめに山本伸治BM技術協会常任理事より「BMW技術の学び方」について、BMW技術が分からない初心者の方へ、①社会のあり方、②環境破壊、③地球、大地、岩石、水、微生物の循環について、④地域の核について、お話がありました。続いて、椎名盛男常任理事より「BM技術協会の活動の歴史と技術の概要」と題し、BMW技術誕生の経緯、自然循環の原理について説明がありました。人間が壊してきた自然浄化作用を、BMW技術を利用して人工的に再現する手段、循環の仕組みについて学びました。次にBM技術協会副理事長の伊藤幸蔵さんに、米沢郷牧場グループで実践している「自然(資源)循環型農業集団サイクルシステム」について、事例を交えたお話をしていただきました。地域の畜産農家から出た糞尿は堆肥として田畑へ→田畑から出た残渣は家畜の餌へ→と、耕畜循環の機能が構築されており、地域環境を守りながら農業を営む仲間を増やし、地域の核となっていること。田んぼの生きもの調査など地域や組合員とのふれあいの中で自然浄化作用の仕組みをより多くの方へ広めていることなど、興味深い事例報告をたくさんいただきました。
 最後に、㈱匠集団そらの星加さんより、山形事業所の排水処理施設について説明がありました。学習会に参加した果樹農家の方は、この排水処理施設から出る余剰分の脱水汚泥を、畑に散布してみたいと早速申し出てくださいました。興味を持ち、行動に移してくださる方がいたことは、今回の一番の収穫でした。山形事業所でも生物活性水と脱水汚泥の成分検査を行い、活用方法を地域の生産者と共に考えて、生物活性水の有効活用を通じて、地域に元気の種をまいていきたいと思っています。

Author 事務局 : 2010年07月01日 01:19

 
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