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2012年05月01日

【AQUA242号】山梨県山梨市㈲萩原フルーツ農園で、生物活性水プラントが稼働開始

 山梨県山梨市の有限会社萩原フルーツ農園で生物活性水施設の培養調整が完了しプラントの稼働が始まりました。萩原フルーツ農園は、やまなし自然塾のメンバーで、常に安心で美味しい果物(ぶどう、さくらんぼ)の生産を目指しています。観光客向けにぶどう狩りなどができる観光農園にもなっている果樹園で、他にも出荷用、ワインやドレッシング、あんぽ柿などの加工用の果樹も栽培しています。
 農園がある場所は、山梨県の東北部の傾斜地(南斜面)にあり、標高は約五百m、正面には遠く富士山の山頂が見え、目の前に広がる甲府盆地はまさに絶景です。栽培面積はブドウ一・七ha、桃一・一ha、さくらんぼ〇・四ha、その他に柿などを含め約三・五haです。
 今回のプラント設置は、資源循環型の果樹園をアピールし、取り組みを理解してもらうため、来園したお客さんがプラントの見学ができ、デモプラントとしても活用できるようにという萩原一会長の意向と、生物活性水を使って様々な栽培実験をしてみたいという息子さんの萩原貴司社長の願いがプラントの導入へとつながりました。プラントは、ワインの移送用コンテナ(一〇〇〇リットル)五基を再利用して設置しています。培養調整は、原水(井戸)とBM活性堆肥(やまなし自然塾会員の黒富士農場製)を原料にして調整に入りました。今年の冬は寒いばかりか、穏やかでない天気が続いています。「四月から農園は忙しくなってきますが、BMW技術の取り組み(生物活性水を使用)は、どのような実験をはじめるか少しアイディアはあるが、山梨大学の御園生先生に相談するなどして始めたい」と萩原貴司社長は話していました。やまなし自然塾は萩原貴司社長のように若い世代の跡継ぎたちが増えてきています。先輩達の培ってきた技術や知識、取り組みを引継いで行く中で、BMW技術も同じように率先して利用していく気配が感じられます。同じくやまなし自然塾のメンバーである澤登氏も生物活性水プラントの導入を検討しているとのことでした。今後の萩原フルーツ農園とやまなし自然塾の取り組みに期待します。
 やまなし自然塾は山梨県内の有機栽培を目指す果樹や畜産農家、また写真家やオーガニックレストランのオーナーなど、様々な業種の仲間が集い定期的に勉強会や公開講座、オーガニックフェスタなどの季節イベントなどを行っています。
 現在会員は五〇名を越え、やまなしでしか味わえない、自然栽培の美味しい農産物作りを目指しています。
   (報告:㈱ 匠集団そら 星加 浩二)

Author 事務局 : 2012年05月01日 22:26

 
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