「土と水の学校」岩石と水講座を開催

~自然学を実践する~「土と水の学校」に、新講座として、“岩石と水講座”が開催されました。

6月23日、千葉県香取市で行われた千葉BM技術協会の総会の研修会の一環として開催され、約30人の会員が参加しました。

講師は、名古屋大学の奥地拓生先生。

事前に調査した千葉県の銚子付近の岩石を題材に、千葉県及び関東平野がどのように形成されたか。渋谷区の温泉施設でガス爆発が起こった訳や、採取した岩石から、銚子は、赤道から移動してきたことなどが証明されるなどの石のストリーに、会場からは、驚きの声が上がっていました。
 また、プレート・テクトニクスと岩石の生成と性質の変化の関係、BMW技術で使用している岩石はミネラルが濃縮されていること、ミネラルの循環を早まわししているのがBMW技術であること等を再認識した講座になりました。

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千葉県香取市で開催された「土と水の学校」岩石と水講座

Author 事務局 : 2007年07月16日14:29

「土と水の学校」in会津うまいもの塾

「土と水の学校」有機栽培講座~ 会津うまいもの塾 

開催日 6月24日

トマト、柿、ナス、水田の圃場巡回を行いました。
トマトと柿では、鉄やマンガンの微量要素欠乏が起きており、糖度や実の色、収量に大きく影響する事が講師の小祝政明先生から指摘されました
ナスは、ミネラル先行型の施肥設計により、一花房に4~6着花していました。

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水田は、どの圃場もガス湧きによる障害は見られず、秋処理(稲ワラ分解)対策が定着しました。

しかし、老化苗を植えた水田では、イネミズゾウムシの食害が見られ、敵期田植えの重要性を再認識しました。

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Author 事務局 : 2007年07月16日14:16

「土と水の学校」in茨城BM自然塾

「土と水の学校」有機栽培講座~茨城県・茨城BM自然塾

開催日 6月23日(土)

水田と、ジャガイモ、トマト、インゲンの圃場を巡回して、検証が行われました。
水田は、元肥に入れた苦土が効いて、他の水田より、稲の緑が濃く、根は、太く、長く、白くなっており、生育は、非常に良好でした。

 ジャガイモは、ソウカ病対策と土壌分析に基づいたミネラル先行の施肥設計で玉揃いの良い芋を沢山つけていて、多収穫が期待できます。
 トマト圃場では、センチュウ対策について、インゲン圃場では、窒素、ミネラル、微量要素の追肥方法について、講師の小祝政明先生からアドバイスがありました。

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葉色が濃く、白く、太く、長い根の稲

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玉揃いが良いジャガイモ(キタアカリ)

Author 事務局 : 2007年07月13日18:03

「土と水の学校」in謙信の郷

「土と水の学校」有機栽培講座~新潟県・謙信の郷 

開催日 6月7日(木)

 昨年は、同時期にガス湧きが多かった田んぼは、土壌分析による秋処理(稲ワラ分解対策)の結果、ガス湧きもなく、根も白い根が伸び始め順調に生育しています。今回の講座では、白い根の水稲栽培に関係の深い水田の土と水のpHを各圃場で計測しました。

 また、健苗づくりについて、
①追肥、弁当肥を効かせて発根を促進すること
②育苗用の培土に未熟発酵肥料を使用しないこと を確認しました。
 
 BMW技術の応用として
①万一、育苗中に肥料切れが起きた場合、生物活性水の成分を事前に検証した上で、追肥に活用すること
②来年に向け、育苗用培土について、BM堆肥を使用して、実験しておくこと
③ガス湧き予防対策としての生物活性水の圃場流し込み
 等を参加メンバー、小祝政明先生、協会の礒田で検討しました。

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圃場の巡回。昨年は同時期に、ガス湧きが非常に多かったが今年は、どの圃場でも、ガス湧きはなく、土も臭わない。

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水田の土と水をpHメーター計で計測する。

Author 事務局 : 2007年07月13日17:46

健康を重視した野菜の産地化へ

~女性生産者を中心に野菜栽培の基礎を学習~
 4月24日、山形県(有)ファーマーズクラブ赤とんぼにて、~自然学を実践する~「土と水の学校」有機栽培講座が行われ、野菜生産者15人が参加しました。  昨年までは、米の安定収量や食味向上などをテーマに取組み、全国食味鑑定コンクールで金賞を受賞するなど、大きな成果をあげてきました。
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   稲作での実験等は引続き、技術開発委員会(若手メンバー)で継続し、今年度は、将来の野菜の産地化を見据え、女性生産者を中心メンバーに、野菜栽培について、基礎から勉強し、取組むことになりました。
 小祝政明先生を講師に招き、講義では、野菜消費が年々減っている原因として、野菜そのものが、おいしくなくなったことがあげられました。
 おいしい野菜と、栄養価の高い野菜を作ることによって、子供達にも野菜を好きになってもらおうと、学習会はすすめられ、人体に悪影響を及ぼす硝酸イオンが蓄積されず、ミネラル・微量要素を多く含んだ健康野菜栽培の重要性を学び、食事を作る女性生産者にとって、生命活動を支える農業として大変興味深い内容であったと思います。 (報告:事務局長 礒田)

Author 事務局 : 2007年05月08日10:01

あいコープみやぎで田畑教室を開催

「土と水の学校」の具体的成果を報告

 昨年11月30日(木)に仙台市の青年文化センターにおいて、生活協同組合あいコープみやぎ主催の「田畑教室・BM技術と有機栽培の可能性《あっとおどろく全国の事例から》」が開催されました。あいコープみやぎの組合員、生産者等54名が集まり、礒田有治BM技術協会事務局長の講演、地元生産者が取組んできた~自然学を実践する~「土と水の学校」の報告等が行われました。

 あいコープみやぎの小野瀬裕義専務(BM技術協会理事)から今回の田畑教室の説明が行われた後、長崎浩BM技術協会会長が挨拶を行いました。長崎会長は、BM技術協会のこれまでの流れを簡単に説明した後、BMW技術は農業現場だけでなく自然環境保全全般に使える技術である事を強調しました。
 続いて礒田事務局長の講演が行われました。講演では、BMW技術は、地域の土と水の再生をすすめる具体化技術であり、資源と人間の輪と技術が循環する地域ミクロコスモスづくりを目指す目的を持った技術である事、当初、畜産での悪臭・公害対策として始まったBMW技術の活用は現在、①畜産の飲水改善、排水処理等「水の再生技術」②畜産糞尿や生活雑排水等を原料にした生物活性水の利用等「水の再利用技術」③畜産糞尿を原料としたBM堆肥、生物活性水を利用した土づくり等「土の再生技術」、の三つに分類できる、と解説しました。
 11月に行われたBMW技術全国交流会では、今後、河川流域の土と水を再生する活動に向かっていく事が基調報告等で提案された事を報告し、この活動は河川の源流部、中流の農村地域、下流の都市部それぞれが個別に行うのではなく、連携して土と水の再生を行う事が必要で、それぞれが取組むべき課題があると、具体例を上げて説明を行いました。
 一昨年から、協会会員産地の協力で取組まれている~自然学を実践する~「土と水の学校」の内容については、次の通り、説明が行われました。「土づくりには物理性、生物性、化学性の三要素があり、これまで耕作農業では物理性、生物性の改善については、生物活性水、BM堆肥の活用で対応してきた。しかし、化学性の改善については、取組みが不十分だったため、これに焦点をあて、『土と水の学校』で学習してきた。具体的には、土壌分析によって土の成分を知り、植物生理に基づいて過不足ないように施肥をする事を実践してきた。その上で生物活性水、BM堆肥の効果的な活用を図る事を目標にしている」。
 この後、各地で取組まれている「土と水の学校」での、具体的成果について、パワーポイントで、紹介が行われました。また、BMW技術による耕作農業技術の確立に向け、留意すべき事項と課題について以下の点を上げました。
 ①堆肥の特性を知る事。使用する堆肥が栄養成長向きのものか生殖成長向きのものなのか、堆肥の成分特性を知る事。そうした事によって、使用時期、適正使用量が分かり、過剰使用による弊害を防ぐ事ができる②成分に特徴を持たせた堆肥の開発。糞尿を処分するという考えでなく、作物に合わせて積極的に堆肥を作っていく事が必要③できた生物活性水をどう使うかという事だけでなく、使い道に合わせた生物活性水の製造、そのための研究、等。
 礒田事務局長は、こうした取組みを化学性の改善技術をマスターしたところからやっていきたい。この事が有機農業技術と土の再生技術の確立につながる、と講演を締めくくりました。
 続いて、一年間「土と水の学校」に取組んできた、あいコープみやぎの生産者、迫ナチュラルファームの菅原隆一氏、大郷グリーンファーマーズの熊谷剛介氏の報告が行われました。
 迫ナチュラルファームでは、今年の土壌検査の結果、石灰、リン酸の過剰、微量要素の欠乏が多く見つかり土壌分析の必要性を再確認した事、この結果に基づきキュウリはリン酸を控え、苦土を積極的に施肥した結果、秋になって樹の調子が良くなり、いいものが収穫できるようになった事等が報告されました。


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「土と水の学校」に取組んだ成果を報告する菅原氏
「来年は無農薬のトマトに取組む」と意欲も語った


 大郷ナチュラルファーマーズでは、トマト、キュウリ等野菜と米で取り組みを行いました。トマトでは四段目、五段目までは大きく、味の良いものが収穫できていたが、追肥の遅れ等によりその後収穫が減った事等が報告され、ミネラルが、作物にとって大切である事を改めて実感した、と感想が述べられました。(報告・長倉徳生)

Author 事務局 : 2007年01月17日16:09

大郷グリーンファーマーズが「土と水の学校」を開催

 宮城県・(有)大郷グリーンファーマーズの「土と水の学校」が、10月24日に、24人が参加し、開催されました。
 今回の学習会は、迫ナチュラルファームの菅原隆一さんのトマトのハウスでの現地研修からスタートしました。菅原さんからは「トマトは3月に定植を行ない6月、7月は今までになく樹の調子が良く、八月のお盆のころまでは順調に収穫できた。その後、収穫に追われて、追肥作業が追いつかず、収量が減ってしまった」と説明がありました。

 トマトの場合、5段目までは基肥で収穫できるがそれ以降は追肥で育てる必要がある事、三段目の収穫が始まったら追肥を行なう等、樹勢がよい時に追肥をする必要がある事を現場で確認しました。
 次に、佐藤亀久夫さんのキュウリのハウスを視察しました。ハウスのキュウリは、収量は上がっているものの、ネコブセンチュウに悩まされています。
 キュウリの根を抜いてみると下にまっすぐ伸びる直根がなく、細かい根が横に広がっている状態でした。浅い根はネコブセンチュウの被害を受けやすく、被害を少なくするためには根が土中深くまで伸びる必要があります。しかし、土中に鉄が不足していると根の呼吸がうまくいかず根が深く入りません。また、有機肥料がネコブセンチュウの餌になるため、施肥するときに肥料に線虫の嫌いな放線菌を付けておくと、ネコブセンチュウの対策になる事を参加者で確認しました。

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1年目の取り組みの結果を確認し、来年に向けての課題を話しあう参加者たち

 圃場での研修の後は、場所を会議室に移し、今年の取り組みの報告が各生産者から行われました。午前中の圃場研修で回った菅原さんは、「微量要素がこれほど作物の生長に影響があるとは思わなかった」と、率直な印象を報告し、「来年は追肥等、管理をしっかり行い、8段目、9段まで収穫できるようにしたい」と意欲を語りました。
 大郷グリーンファーマーズの熊谷剛介さんは、「トマトについては、菅原氏と同様に4、5段目までよく収穫できたが、以降追肥の遅れなどにより、6、7段目が収穫できなかった」と報告しました。また、キュウリについても、初期成育が良かったために追肥のタイミングが遅れたこと等を報告しました。

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今年の成果である野菜が学習会会場にならぶ

 今年の結果を踏まえて、野菜については追肥を確実に行う事、稲作については秋の内に肥料(苦土、石灰、堆肥)を散布し、ワラ処理を確実に行う、等が課題として上げられました。  各生産者の報告の後、午前中の圃場研修で回った佐藤さんのトマトのハウスで問題となっているネコブセンチュウについて、小祝先生から対策の具体的事例が紹介されました。  また、稲作について、小祝先生から「稲は体づくりが終わった後に実を付けるために穂肥が必要。しかし、穂肥をするためには穂揃いしていなければならず、穂揃いするためには、分けつがしっかりとれていなければならず、すべてがつながっている。その為、ワラの秋処理がしっかりしていないといけない」と、ワラの秋処理の大切さが解説されました。

Author 事務局 : 2006年12月14日16:23

ファーマーズクラブ赤とんぼが「土と水の学校」を開催

 10月23日、山形県のファーマーズクラブ赤とんぼで、技術開発委員会のメンバー9人が参加し、~自然学を実践する~「土と水の学校」が開催されました。米の収穫を終え、今回は今年一年間テーマとして取組んできた「米の安定収量と食味・品質の向上を目指す」の結果と問題点の確認、そして来年への取り組みについての検討等が行なわれました。

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収穫も終わり来年に向けて結果、問題点の確認を行う参加者たち

 今年三回目となる今回の学習会は、まず取組み生産者からそれぞれ結果報告を受けつつ問題点、課題を明らかにし、さらに小祝先生から具体的なアドバイスをいただく形で進められました。
 最初に、会場にもち込まれた各生産者の収穫時の稲の根をみて、小祝先生は「皆さんに伝えることはもうほとんど有りませんね。二年間実践してきた微生物のことやミネラルのことを数字的にもう少し煮詰めていって、一つ一つを確実にこなしていく、それ以外にはもうありません」と冒頭に感想を述べました。

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今年収穫した稲の根を確認する小祝先生(右)

 その後、生産者からの報告が続き、二年間土壌分析に基づいた施肥を行った結果、収量が上がった事、圃場が変わってきた事、取り組んだ手応え等が報告され、また来年に向けての課題についても確認が行われました。
 ワラの秋処理については、ワラは酸性になると分解されにくいので、酸性土壌では石灰や苦土をあらかじめ圃場に投入してPHを上げ、併せて必要なチッソ成分量も投入し、春には十分に分解されている事が大切であることを確認しました。
 「これまでは、稲の収穫に向かって、チッソを切り、色を落としていくと教わっていたが」という生産者からの質問に対して「有機栽培の場合は色を落さないで穂肥をやることが大切。慣行栽培では一般的に、収穫時の稲の色が黄色くなっているが、本当は若干薄い緑が残るぐらいが収量も一番取れて食味もよい」と、小祝先生から指摘がありました。
 収量を上げるポイントについては、
①植え株数が同じで基肥が同じであれば穂肥で収量が違ってくる。栽培期間中、天候がよく、生育も順調な時は、苦土、チッソを適量、追肥すると収量増になる②天候によって追肥のタイミングを検討する③有機肥料を入れる時は有機肥料を正常に分解する菌を先に入れておく、生物活性水を投入してから有機肥料を入れるのが効果的である④良い苗を作り、田植え後の苗の活着を早くさせて、根から十分に養分を吸わせ、光合成をさせる事が重要。老化苗を使用すると、収量等に大きな影響がでるため、老化苗にしない育苗管理をする――という確認を行いました。
 一方課題としては、減収の要因の一つとなる雑草管理について、除草の効果的な方法の確立が上げられました。

Author 事務局 : 2006年12月14日16:04

謙信の郷が「土と水の学校」を開催

 10月16日に謙信の郷で「土と水の学校」が、水稲をテーマに開催されました。

 現地研修で訪れた金谷武志氏の田んぼは、稲刈りも終わり秋処理と基肥を兼ねた鶏糞がすき込まれていました。この田んぼの土を採取し、土壌検査実習を行いました。畑の土と違い、田んぼの土は検査試薬の中で土をよくすりつぶすという事やチャートとの比較の仕方等、土壌検査のコツが小祝先生からアドバイスされました。検査の結果、苦土が少なくなっているため秋の内に苦土を入れておく事等を確認し、分析値をパソコンに入力し、施肥設計も実際に行いました。

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土壌分析を実際に行い、数値をパソコンに入力して来年に向けての施肥設計を行った

 午後からの学習会では、秋からの作業の確認なども行いました。収穫と重なる秋は忙しいものの、施肥を秋の内にすませておくと田植え後の初期肥効が有利である事、硫化水素の発生を防ぐ事ができるなどの利点が多い事が確認されました。土壌検査は、稲刈りの1週間から10日前でも影響がないので、稲刈り前の土壌検査が推奨されました。

Author 事務局 : 2006年11月21日10:59

十和田湖高原ファーム・JAかづのが「土と水の学校」を開催

 10月3日に「土と水の学校」が十和田湖高原ファームとJAかづので開催されました。

 最初にJAかづのの生産者のキュウリのハウスを訪れました。ここでは、初期に大きな効果があらわれたという事で、「キュウリがすずなりにでき、7月で終わるかと思ったが、9月の中旬まで収穫できた」と、生産者は話していました。残っていたキュウリの葉を見ると、苦土が欠乏している症状が観察され、「穫れているときは思っている以上に苦土が吸収されるので3週間に1回は土壌検査をしたほうがいい」とのアドバイスが小祝先生からありました。

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収穫の終わったキュウリを掘り上げ、根の確認をする

 午後の学習会では、問題点の確認、解決方法等が話し合われました。視察したキュウリの圃場では苦土の欠乏が見られたため、追肥には効果の早い水溶性の苦土を使用しないとキュウリの生育に間に合わないのではないかという事、また、鉄の欠乏も見られたため、他の微量要素をも含めて欠乏に気をつけていく事が確認されました。

Author 事務局 : 2006年11月21日10:54

会津うまいもの塾が「土と水の学校」を開催

 10月1日、会津うまいもの塾で「土と水の学校」が、コメの栽培方法をテーマに開催されました。宮城県、新潟県と県外からも多くの生産者が集まり、参加者は40名を超えました。

 現地研修として巡回した田んぼでは、収穫を間近にした、稲穂が実っていました。生産者からは、「これまでの栽培方法のように、途中で葉の色落ちがないので穂肥を与えるタイミングが難しかった」との感想がありました。コメの有機栽培では色が落ちてからチッソ分を与えるとイモチ病になる危険があり、葉色を落とさないように基肥のマグネシウムの施肥やチッソ量、穂肥を与えるタイミングに気をつける等が、栽培ポイントである事が上げられました。

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収穫間近の田んぼを回り実の付きぐあいなどを確認した

 午後からの学習会では、来年に向けての注意点などが確認されました。また、老化苗を植えると葉で光合成ができないのにチッソ肥料が吸収され、細胞はできてもセルロースが十分にできないため、葉や茎が柔らかくなり虫害を受けやすい事、苦土、石灰は溶けにくいので土壌検査をして少ないようであれば秋のうちに入れておく事等が確認されました。

Author 事務局 : 2006年11月21日10:46

茨城BM自然塾が「土と水の学校」を開催

~自然学を実践する~「土と水の学校」が、9月30日に茨城BM自然塾で開催されました。サツマイモをはじめ、野菜の収穫量アップ等を目的に2年目の取り組みを行っています。

サツマイモ圃場での現地研修から始まりました。堆肥の使用量、マグネシウムやカルシウム等のミネラルの施肥設計により、試し掘りしたサツマイモの生育はハリ、色、つやもよく、またそれぞれのイモの揃いがよい状態でした。

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試し掘りしたサツマイモは色もよくつやもあり順調な生育状況だった

 次に訪れた水菜のハウスでは、収穫間近まで双葉が残っていて、順調な生育が確認されました。しかし、マグネシウム等のミネラルの施肥により光合成が活発になり、予想以上に土から微量要素等が吸収されるため、微量要素欠乏にも充分に気をつける事が注意点として上げられました。

 午後から行われた学習会では、植物の体を作っている細胞はチッソと炭水化物である事、植物の骨格をなすセルロースは炭水化物からできている事、液状化した炭水化物が根から吸収されている事、この液状化にBMW技術が優れている事等が確認されました。

Author 事務局 : 2006年11月21日10:38

「土と水の学校」in宮城を大郷町で開催

 6月22日、大郷グリーンファーマーズ主催による、~自然学を実践する~「土と水の学校」、有機栽培編が、大郷グリーンファーマーズの生産者や、あいコープみやぎから22人が参加して開催されました。㈱ジャパンバイオファームの小祝政明先生を講師に、トマトやレタスやブロッコリー、水田圃場などの現場で、現地講習が行なわれました。

トマトハウス

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 初期成育は順調だったが、6月になってから悪天候になり、5段目の花がついたあたりから、葉かび等の病気が発生した。苦土を追肥していたにもかかわらず、潅水チューブの位置が誤っていたため、苦土が溶けず効かなったことや、湿度が高かったことが要因。チューブの位置、湿度管理の徹底で状況は改善できる

レタス畑

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 有機肥料の窒素が生育後半に分解し、窒素が後効きしたことにより結球しているレタスの外葉が立っている。すでに完成している葉に窒素が効き、そこから腐り始める原因となる。分解しにくい有機肥料は、前年にすきこんで、土の中で発酵させる必要がある

ブロッコリー

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 やはり、分解しにくい有機肥料が後効きした例。ブロッコリーの芯が腐り始めている

肥料

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 肥料の解説。市販の有機肥料には、未分解の原料が入っていないか十分注意し、成分を見て、栄養成長期に適したものか、生殖成長期に適したものか判断すること。また、石灰や苦土肥料にも、それぞれ特質があり、土壌のPH等によって使い分けが必要

水田

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 苦土を施肥した稲と、未施肥の稲を比較。苦土を施肥した稲の方が明らかに生育、葉色がよい。
また、前年の秋ではなく、春に有機肥料を施したため、水田でガス湧きが起きている。


大郷グリーンファーマーズ・西塚さんの飲水・生物活性水プラント

  生物活性水プラントについての説明はこちら (株)匠集団そら 

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西塚さん、敦子夫妻と飲水改善、生物活性水プラント。西塚さん夫妻は、採卵鶏と、水田4ha、野菜60㌃の有畜複合経営を行なっています

養鶏

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 採卵鶏1500羽は平飼いで飼育。鶏糞を生物活性水で発酵させ、耕作農業に利用している。

Author 事務局 : 2006年06月22日06:34

「土と水の学校」秋田県・鹿角で開催

 6月21日、北東北BM自然塾主催による、~自然学を実践する~「土と水の学校」、有機栽培編が開催されました。BM協会会員の(有)十和田湖高原ファーム、(有)ポークランド、JAかづのから12人が参加しました。㈱ジャパンバイオファームの小祝政明先生を講師にキュウリの栽培圃場での実践研修と、講義が行なわれました。

十和田湖高原ファーム キュウリ

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 土壌分析による施肥設計とポークランドの豚糞堆肥と生物活性水の利用で、天候が悪く、低温にもかかわらず、生育は極めて順調なキュウリ。定植後、活着が異常に早く、11日目で根が約50センチ伸びている(十和田湖高原ファームの実験圃場で)

JAかづの キュウリ

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 堆肥の炭水化物が効き、天候不順でも順調に生育しているキュウリ。早めの追肥(窒素分とミネラル)と微量要素欠乏に留意することが今後の栽培のポイント(JAかづの生産者の圃場で)

JAかづの講義

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 圃場での検証に基づいて行なわれた学習会。植物は、細胞と植物繊維(セルロース)からできている。細胞をつくる原料は何か。セルロースをつくる原料は何か。細胞の生命活動を維持するものは何か。これらを体積法による土壌分析を行なって、植物に供給することが作物栽培の要点と講義する小祝先生


ポークランド紹介

バイオベット

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 軽石とBMW技術で製造された堆肥で約1メートル高さの層をつくり、その上で、豚を飼育するバイオベット 

生物活性水

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 豚の尿を処理した排水を原料につくられる生物活性水。豚舎の洗浄や堆肥製造などに利用されている

堆肥施設

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 ポークランドの堆肥づくりは、尿混じりの豚の糞を、できた堆肥と混ぜ、水分調整をしてから発酵させる

Author 事務局 : 2006年06月21日05:49

「土と水の学校」青森県八峰園で開催

青森県・トキワ養鶏、八峰園で「土と水の学校」を開催しました。

 6月20日、青森県・トキワ養鶏グループの八峰園で、~自然学を実践する~「土と水の学校」が開催されました。同学校は、BMW技術を活用する会員を対象に自然を科学的に探求し、自然と調和した農業や生活を現場で実践するために、昨年からBM技術協会が企画している学習会です。

 今回は、その有機農業編。㈱ジャパンバイオファームの小祝政明先生を講師に、植物生理に基づき、体積法による土壌分析を行なった施肥や栽培管理を学び、実践するものです。農業現場では、この学習会を通じ、BMW技術を利用してできた堆肥や生物活性水のより効果的な活用方法や応用を学ぶことができます。
 今回開催された「土と水の学校」では、現場での実践学習が行なわれました。その模様をダイジェストで紹介します。


リンゴ畑

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 昨年、リンゴ畑に入れたミネラル肥料(カルシウムやマグネシウム)や、有機肥料、堆肥がリンゴにどう効いているか、リンゴの枝や葉を見ながら検証

リンゴの枝

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 肥料を施肥した時期、量、質が枝と葉に反映される。植物生理に適した施肥を行なうと写真のように葉の大きさが揃う

アスパラ

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 昨年から土壌分析に基づいた施肥を行なっているアスパラのハウス。
4月、5月は昨年と比較して、収穫量は約2倍になっている。

ニンニク

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カルシウムやマグネシウムを適正量施肥したニンニク。白く太い根が出ているのが特徴。
玉太りも良好だ

トマト

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 若干、前作の肥料が残っていて、窒素分がやや多めだが、順調に生育しているトマト。マグネシウムやカルシウムの施肥により、植物の生理が活性化され、土から養分を活発に吸収している。マンガン等微量要素欠乏に注意しながら、追肥の内容、時期を決めていく


トキワ養鶏のBMW技術

平飼鶏舎

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飲水改善、生物活性水システムが導入されている平飼鶏舎

堆肥ライン 
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堆肥は鶏糞と籾殻を原料に製造されている

生物活性水

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 鶏糞堆肥を原料に製造される生物活性水。鶏舎への撒布、飲水への添加、堆肥の発酵促進、耕作農業に利用されている

飼料米実験圃場

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 有畜複合の循環型農業を目指し、トキワ養鶏の鶏糞堆肥と生物活性水を活用し、実験栽培が行なわれている飼料米の水田。

Author 事務局 : 2006年06月20日15:23

「土と水の学校」山形県・ファーマーズクラブ赤とんぼで開催

 6月14日には山形県の有限会社ファーマーズクラブ赤とんぼで「土と水の学校」が開催されました。赤とんぼも昨年から「土と水の学校」を開催し、水稲の品質・収量向上を目的に、昨年1年間施肥設計に基づいたミネラル等の施肥を行いました。その結果、苦土、石灰等のミネラルを施さない対象区と比べて反当たり一俵程度の増収が確認されました。

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 今回は各自の田んぼの確認を中心に行いました。この地域は、もともと水田の酸性が強い所です。そのため、苦土、石灰を施肥しているにもかかわらず、まだPHが上がっていない田んぼも見られました。土壌分析をこまめに行いながら、さらに積極的に苦土、石灰を施肥する事が確認されました。田んぼのPHが高いところでは、しっかりとした白い根の張った稲が確認されました。

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 午後からの講習では、苦土、石灰の施肥の次の段階として、田んぼのような嫌気状態の中で有機物を分解し、アミノ酸にする酵母菌等の微生物の積極利用や、ミネラルの働き等が重要である事を確認しました。マグネシウムは光合成をするときに欠かせないミネラルであり、カルシウムは細胞同士を接着し、鉄は植物の呼吸に関係するミネラルである事等を学習しました。

Author 事務局 : 2006年06月14日17:45

「土と水の学校」茨城県・茨城BM自然塾で開催

 6月13日に茨城BM自然塾主催の「土と水の学校」が行われました。茨城BM自然塾では、主として、根菜類の品質・収量の向上を目的に、「土と水の学校」に昨年から取り組んでおり、昨年の11月に行われた「第15回BMW技術全国交流会」で、1年間の取り組みの成果発表を行っています。
今年はジャガイモ、サツマイモ、コメ、小松菜等の作物で、それぞれ大きな成果を見せています。

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 ジャガイモは初期成育が順調で、試し堀でも1株15個ぐらいの成長した芋を付けていました。ただし、成長が順調なだけに微量要素などの吸収も多く、鉄分が不足傾向ある事が観察されました。このまま順調に生育すれば昨年の倍近い収量が見込めるのでは、との事でした。

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 小松菜は、20センチほどに生長していますが、最初に発芽した双葉がしっかり緑色のまま残っていました。これは苦土が効いている証という事です。生産者もこれまでとの違いを実感しており、葉の厚みがましている事等を参加者で確認しました。しかし葉の色からは、若干、鉄の欠乏がうかがえ、早い時期に土壌分析を行い、微量要素の減少に注意する事を確認しました。

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 サツマイモは苦土、石灰と炭水化物の多い肥料を施肥したという事で、初期の生育が大変順調でした。根のはりもしっかりしていて、赤く膨らみ始めた根もありました。茎は、節間が短く、色が赤くしっかりしていました。これは順調に生育している証拠だという事でした。特に茎の赤い色はアミノ酸の色で、こうした健康なものには虫も入らない、との解説が小祝先生からありました。今後は微量要素の施肥管理が課題になります。

Author 事務局 : 2006年06月13日16:38

「土と水の学校」新潟県・謙信の郷で開催


 6月12日には新潟県の「謙信の郷」主催の「土と水の学校」が行われました。謙信の郷は、有機栽培におけるコメの収量アップ等を課題に、今年から「土と水の学校」の取り組みを始め、今年1月に続いて2回目の開催となりました。前回は植物生理の学習、土壌分析と施肥設計の方法を学びました。今回は、施肥設計に基づいて栽培されている稲の視察から始めました。

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 この地は鉄分が多く、稲の根が酸化鉄で赤く皮膜されているものが多く見られました。小祝先生によると、根に赤く鉄の皮膜ができると養分を十分に吸収する事ができなくなります。これを防ぐためには、石灰等を十分に入れPHを上げておくと、鉄が水に溶け出さなくなるという事です。実際、PHの高い田んぼの稲の根は、太く、しっかりしていました。

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 午後からの講習会では、稲の植物生理に話を絞って科学的な解説が行われました。稲の苗は2.5葉ぐらいから気道を作り葉から根に空気を送り始める事、未熟な堆肥を使うと嫌気状態の田んぼの中で有機物の分解に時間がかかり、分解されたチッソ分が、稲の生育後半できき始め、無効分けつにつながる事等を学習しました。今年の秋は、堆肥や石灰・苦土等の施肥時期と量が課題となります。

Author 事務局 : 2006年06月12日16:27

「土と水の学校」山梨県、白州郷牧場で開催

 6月11日に「土と水の学校」が白州郷牧場で行われました。白州郷牧場では昨年より、水ナス等果菜類や葉菜類の収量の向上を課題に「土と水の学校」を開催し、土壌分析に基づいた施肥を行ってきました。その結果、ホウレン草の収穫量の倍増等の成果を上げています。

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 現在、ハウスで栽培されているサンチュの生育状態は順調で、土壌分析に基づいた施肥設計の効果が確認されました。今後は苦土、石灰の施肥の次の段階として、微量要素の追肥について生物活性水の応用を含めた研究が課題となります。

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 路地の水ナスの圃場でも、順調な生育が確認されました。現在付いている花が大きく、特に初期の生育が順調だった事がうかがえました。

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 講習には、白州郷牧場のスタッフ等、12名が参加しました。
 小祝先生は、土壌診断に基づいた苦土と石灰の施肥により、成果が出ているとし、次のステップとして鉄、マンガン等微量要素の役割等について解説しました。植物が細胞を分裂させるために鉄が必要な事と、マンガンは二酸化炭素を吸収できる一酸化炭素に変えるために使われている事、を学習しました。(写真:サンチュの状態を聞く白州郷牧場のスタッフたち)

Author スタッフ : 2006年06月11日10:37

 
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