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2005年03月31日

鳥インフルエンザ INDEX 2005年 1月~3月

■アジア鳥インフルエンザ科学データへの疑問(2005年3月30日)
■中国関係情報筋によると北朝鮮でも鳥インフルエンザが勃発している(2005年3月16日)
■ベトナム鳥インフルエンザ最新情報~看護士が鳥インフルエンザに感染する(2005年3月16日
■鳥インフルエンザ最新情報とアセスメント~東アジア:人間への感染(2005年2月24日)
■鳥インフルエンザ:東アジアの最新情勢のまとめ(2)(2005年2月4日)
■鳥インフルエンザ:東アジアの最新情勢のまとめ(2005年2月2日)
■ベトナム首相が鳥インフルエンザ拡大を防止する強い行動をとるように命じる(2005年1月31日)
■EUが食品輸入政策でアジアの鳥インフルエンザ状況を再検討する(2005年1月20日)
■鳥インフルエンザ:ベトナムでさらに人への感染が発生(2005年1月15日)
■ヴェトナム:鳥インフルエンザで人間死亡者数が増す(2005年1月7日)

投稿者 bm_kanri : 18:00

世界の疫病 INDEX 2005年1月~3月

■ブッシュ政権は「歩行不能牛(Downer /ダウナー)」の禁止から人用食肉許容へ政策転向を考えている(2005年4月30日)
■農場検査・屠殺場管理・獣医増員訓練の弛みで足口病/口蹄疫再勃発の危機がある(2005年3月7日)
■ロシアで羊にブルセラ病感染が検出される(2005年3月4日)
■インドで多くの豚が原因不明のまま死んでいる(2005年2月20日)
■フランスに続いて英国でも震顫病だと確認されていた(2005年2月11日)
■パキスタンで口蹄疫(>足口病FMD)が勃発(2005年2月9日)
■種の壁を越えて感染する狂牛病(2005年2月4日)
■マレーシアで未検査の120頭の豚の死が出る(2005年1月31日)
■スイスの科学者チームが研究発表(2005年1月31日)
■マレイシアで幼児に手足口病が勃発する(2005年1月19日)
■ロシアで牛の脾脱疽病(anthraxアンスラックス・炭素菌)がクルスク地域で勃発する(2005年1月14日)
■ペルーでFMD(足口病/こう蹄疫)勃発で牛が死亡(2005年1月12日)
■カナダでまた狂牛病の牛が出る(2005年1月5日)

投稿者 bm_kanri : 18:00

2005年03月30日

■アジア鳥インフルエンザ科学データへの疑問

■アジア鳥インフルエンザ科学データへの疑問
  鳥インフルエンザ勃発の真実の数量は捕え難い
  米科学誌「SCIENCE」論文より

 伝染病:鳥インフルエンザ勃発の真実の数は把握できていない
  マーティン・エンセリンクとデニス・ノーミル

 鳥インフルエンザの人の患者についての混乱したリポートは、広域疫病についての懸念を高めている。しかし、H5N1の真実の広がりは未知のままである。ベトナムのクオンビン州の五歳のホアン・ツロンヅオンが先週鳥インフルエンザであると診断された。これはおそらく同じ病気で13歳のその姉が死んだ後ほぼ10日で起きた。それはアジアでH5N1鳥インフルエンザが席巻し始めて70人目の犠牲者になった。これは公式な数である。しかし、ほとんどのインフルエンザエキスパートは、H5N1にもっと多くの人々が感染していると信じていて、一部の人達は心配を深めている。現在の勃発が始まって17ヶ月になるが、大疫病になりかねないこのウイルスの人間感染への真実の範囲を確立する共同努力がまだできていないからである。ジョージア州アトランタの米国疾病管理予防センター(CDC)のインフルエンザ科学者ナンシー・コックス、は、「私はその情報が出てくるのが遅いのを非常に心配している。」と言っている。

 この情報の段差には多くの理由がある--感染国での研究施設不足による怪しいテスト結果から、政治的な微妙さまでを含んでいる。広範なテスト・プログラム、が、慎重に収集された疫学情報とともに、いくつかの基本的な疑問に答える為に「絶対に欠かせない」と、オランダのロッテルダム大学のウイルス学者アルバート・オスタハウス、は、述べている。それらの人々の間で何人の人々が感染しているのか?ウイルスが広がる方法は何であるのか?

 そしてこのウイルスは人から人へ感染していくのが「うまく」なってきているのか?--人への伝染は大疫病への最初のステップである。研究者達はこう言う。これまでに発見されているよりも多い発症数があると想定するのには充分な理由がある。たいていの重症患者は、H5N1のテストを受けている、コックスは言う、だが軽い患者は破れ目から抜け出している。(それが公式な死亡率が圧倒的な67%を示している理由かもしれない。)さらに、H5N1の最初の勃発時には、香港で1997年に何人かの感染した子供は、軽い症状だけか、または何も症状が出なかった。二週間前ベトナムでもまた二件の非対称的な感染が報告されている。

写真説明:アヒルとの接触は人への感染のリスクファクターである。徴候なしでH5N1を移すことができる:

 オスタハウス氏は、何をしなければならないかの一例として、1997年の勃発後に、コックス氏を含む香港保健省とCDCの研究班によってなされた研究を指摘している。その研究班はH5N1患者の51の家庭での接触者をスクリーニングした。これには、四日間の飛行機とバス旅行に行った26人が含まれていて、その26人は患者の1人と病気になった同僚がいる47人の銀行員と同行していた。研究班は患者との接触があった個々の対象者についての詳細な情報も収集した。(その結果はやや不安を軽くするものであった。ツアーグループの一人だけと6人の家庭での接触者がH5N1に対し抗体を持っていた。)

 いくつかの最近の情勢はもっと広いテストの必要性を強めている、と、コックスは言う。2月17日にニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスンのオンラインで発表された論文は、H5N1が下痢と脳の炎症を起こすかもしれない、と、報告している。この事は、医師が鳥インフルエンザだと単に考えなかったので認知を逃れた患者がいたかも知れない事を示唆している。ベトナムでのH5N1の報告されている家族での感染者の増大は、人から人への伝染を示しているのかもしれない、と、コックスは述べている。

 しかし広範な予防努力は停滞している。1つの問題は、抗体の為のテストの技術的な困難さである。インフルエンザ研究者は、血清サンプル中の抗体を検出するのに血球凝集素抑制テストに慣例的に依存している。しかし、WHOのグローバル・インフルエンザ・プログラムを調整しているクラウス・ストー、は、こう述べている:血球凝集素抑制テストは鳥インフルエンザの場合は「まったく感受能力が充分ではない」事が判明した。その代わりになるもの、いわゆる「マイクロ中性化分析方」、は、より信頼できるけれども、ずっと時間がかかり、費用もかかる。そして、それは、細胞を感染させる生のH5N1ウイルスを使うので、生物安全レベル3の実験所で実施されるべきである。だが、その地域では、そういった実験所は希少である。

 サンプルと疫学上の疑問を収集することは大変な労働である。ピーター・コーディングリ、マニラWHOのスポークスマン、は、こう述べている:「ベトナム人は、深刻な患者を追跡するのに非常に忙しくしている。」そうではあるが、ホーチミン市熱帯病医院は、現在数百のサンプルを所有している--そのサンプルは処分担当者、患者、医療従業者、監督担当者からのものである。ピーター・ホービィ、ハノイWHO役員、は、それらのサンプルは、香港WHO協力センターに送られてもよいものだ、と、述べている。

 タイでは、他方、2つのグループが、昨年の勃発期間中に収集された数百のサンプルをテストしてきた。あいにくだが、その疫学的なデータのいくつかは適切には記録されていなかった。その結果はまだ参照されているけれども、バンコクの「国際出現伝染病プログラム」、タイ保健省とCDCの協力団体、の、スコット・ドーウェル、は、こう述べている:これまでのところそのデータは多くの亜臨床的な発症を示唆してはいない。香港大学のウイルス学者、マリク・ペイリスは、それは「意外な」結果だと述べている。

 情報不足は、専門技術を持っているがテストすべきサンプルがない研究所にとっては、挫折感を募らせるものである。CDCは、例えば、ベトナムの研究者を訓練してきて、タイの医療従事者からのいくつかのサンプルをテストしてきたが、もっと多くの事をしたいと思っていると、コックスは言っている。有名な国際的な研究所を参加させることは、結果にかんする不信や混乱を払拭するのにも役立つはずである、と、オスタハウス、は、述べている。「しかし、そのような協力を生むには外交的な対応が必要で、研究者の一団を引き連れてベトナムに乗り込むわけにはいかないだろう。」と、ストー氏は述べている。

 この間、先週インドネシアでH5N1の新しい鳥インフルエンザの勃発が報告されていて、韓国の新聞は北朝鮮がピョンヤンの近くで疫病勃発を抑制するため先月数千羽の鶏を抹殺処分したと報告した。北朝鮮は動物保健世界組織のメンバーとして、鳥インフルエンザの勃発を報告しなければならないのだが、これまで未だやった事がなかった。ストー氏は、秘密主義の国家では疫病発生を調査したり、制圧することも困難になるだろう、と、述べている。

参照:
Science 2005/3/25
INFECTIOUS DISEASES:
True Numbers Remain Elusive in Bird Flu Outbreak
Martin Enserink and Dennis Normile

Science Volume 307, Number 5717, Issue of 25 Mar 2005, p. 1865.
Copyright © 2005 by The American Association for the Advancement of Science. All rights reserved.

投稿者 bm_kanri : 16:27

2005年03月28日

■世界水の日「命の為の水」

■世界水の日「命の為の水」
  世界の水状況
   韓国は厳しい水の供給状況へ対策を立てる

 水が持続可能な成長の緊要資源として台頭する

 韓国は、安定した水の供給を確保する努力を強化する意向である。これは水が国家の持続可能な成長のための鍵になる資源として台頭しているからである。韓国水資源公社(KOWACO)は、こう述べている:「命のための水」というテーマで始まる「世界水の日」に国民に水資源の重要性を思い出させている。特に、第13回目の「世界水の日」の参加者は、水関連の問題で2番目の国際的なイニシアチブの開始を宣言する。

 「命のための水」が、次のグローバルなキャンペーンになるが、今年から始まり2015年まで続く水関連のプログラムとプロジェクトの実現の中心に進められる。他方、水関連の開発努力において女性の参加と関与を保証とすべてのレベルでの協力促進を努力する。韓国水資源公社(KOWACO)は、今年グローバルな水の日を記念するため、さまざまなプログラムを用意している。3月18日に学究的なシンポジウムをYoidoの韓国産業同盟本部で行い、音楽コンサート「水への愛情」を3月19日に漢川市民公園で、開催した。

 グローバルな水不足

 グローバルな「水の日」は、毎年1992から3月22日にあたるが、ありうる水不足の深刻さを人々に注意をうながすために開催される。世界気象機関(WMO)によると、グローバルな解決策が見つけられない限り、世界は未来に水不足の被害を被る事になるかもしれない。

 国連(UN)気象機関は、約10億人の人々が、2025年までに気候変化、汚染、人口増加により起こされる適度なまたは厳しい水不足に直面するかもしれないと予測している。その数は、2050年までには二倍になるかもしれない。そうなると、世界人口の約70パーセントが水不足のために苦境におちいるだろう。イスマイル・セラゲルディン、グローバル水パートナーシップの議長、は、1995年のニューズウィーク誌のインタビューにおいて、差し迫っている水危機を予告してこうのべていた。20世紀の戦争の多くは石油をめぐったものであったが、21世紀の戦争は、水にかんするものになるだろう。

 水は、人類が生き残っていくのに決定的な役割を持つが、入手可能な水の量は少ない。国連のリポートは、地球で手に入る水の総量の97.5パーセントは塩分を含む事を指摘している。残りの2.5パーセントのうちの、三分の二は万年氷と氷河に閉じ込められていて、人の利用は可能ではない。2.5パーセントの残りの三分の一の内で、多くの量は人の届く範囲を越えたところにある。

 一方で、人が使える残りの水は、その80パーセントはモンスーンでのように散発的に生まれる。韓国水資源公社(KOWACO)はこう言った。この状況のもとでは、未来では、良質の水を持つ国々は、石油が豊かな国がしたように、水を武器にしていくだろう。そして水支配についての紛争が、特に水が乏しい国では増大するだろう。国際的な団体が、ありそうな水の紛争にたいする調停の必要に応えて形成される事が期待されている。目下の所では、世界水公社の施設は、同様な役割を果たし、水問題に関係する個人と組織のグローバルネットワークに依存をしていて、学際的で、国際的な専門家のアドバイスを提供している。

 韓国は水問題が切実な国

 韓国は水の供給問題で例外ではない。「人口行動インターナショナル」による報告によれば、韓国は、ジンバブエ、デンマーク、レバノン、ソマリア、ポーランドとともに、最も水問題が切実な国のうちの1つであり、その水供給率は、一人当たり使用可能給水が1000立方メートルから1700立方メートルまでで、不十分であると考えられる。韓国水資源公社(KOWACO)はこう述べている:韓国は、水資源獲得や保存のさまざまなプログラムにもかかわらず、2011年までには約12億立方メートルの水が欠乏すると予測されている。

 韓国の平均年間降雨は1283ミリメートルで、世界平均より約1.3倍ではあるが、一人当たり年間降雨は、グローバル平均の12パーセントと等しい2705立方メートルである。韓国の地理的な特徴は急斜面に沿った河川さらに地域や年や季節で極端に変わる降雨量をもたらし、水資源管理と気候災害を防止するのに不利である。

 さらに問題を悪くするのは、増大する世界人口を限られた量の水によってそのニーズを満たさなければならないのに、使用可能な淡水供給量が減少しているのである。その背景は諸産業活動と高まる人間の消費生活が加わり下水からの汚染があるからである。国内の生活廃水と産業廃水は、経済発展に伴って増大してきている。幸運な事は、環境インフラストラクチャーは、継続する投資と、水質汚染を排除する様々な試みが1990年以来実施されてきている。温室効果やエルニーニョ現象等の気候変化は、厳しい干ばつと洪水を起こすことによって水の供給を悪化させている。

 水の管理を改善する努力

 この状況の深刻さにもかかわらず、水保存の必要性に対する民衆の意識のレベルは低いままである。水使用であまり困まらない多くの韓国人は、水を浪費したってかまはないと考えがちである。水への人々の認識度は、人は金を「水のように」を使うと言う諺に反映されている。この認識は韓国人が無駄に水を使用する習慣に一部責任がある。

 韓国の一人当たり水消費量は、韓国水資源公社によると、2002年で362リットルで、日本の357リットル、英国の323リットル、フランスの281リットル、より高いが、他方イタリアの383リットル、カナダの497リットル、オーストラリアの480リットルよりも少なくなっている。韓国の水の浪費は、また、他の国での他の産物や価格に比べて、相対的に安い韓国の水の価格にも原因がある。

 だが約520万人の人々、ほとんどは小島や遠隔地の山村で住んでいるが、慢性的な水不足問題に直面している。しかし、幸運にも、韓国での一人当たりの毎日の水道水消費量は、2003年に359リットルに減少した。これは1997年に409リットルに上昇して以来6年連続での減少である。従って、水政策の焦点は、既存の資源の保存と適正な管理であるべきである。そうすれば、水の供給と気候災害の防止を確保できるだろう。

 多目的ダムの増加は水不足の1つの重要な解決策である。多目的ダムは、2011年まで、51億メートル平方の新しい水資源を確保して、継続的に建設されるだろう。これは、8.5パーセントまでに水保存率を増大させるだろう。水保存のプロモーションは、すでに、他の国で水不足と戦うことの中で最もよい方法である事が判明している。その成功のためには人々の自発的な参加を決定的に必要としている。

 水倹約キャンペーンは、水不足と戦うには新しいダムを建設するより適正な方法であるが、水の保存に韓国人をなじませるだろう。韓国水資源公社は、地下水資源の供給を開発することが必要であると、言った。国民は、35億立方メートルの地下水を利用しているが、それは使用可能な水量の約30パーセントに当たる。地下水開発は費用が高く、地下水汚染だけでなく環境被害をひき起こしうる。

 韓国政府は、地下水汚染を防止する努力をしている。他方、水資源開発のための環境にやさしい手段も工夫している。水公社は、現在、環境にやさしいダム建設を推進している。これはダム周辺居住者の福祉と収入を促進するために追及されているプロジェクトである。

参照:
The Korea Times :
Water Emerges as Key Resource for Sustainable Growth
Hankooki.com > The Korea Times > Special
Water Emerges as Key Resource for Sustainable Growth
By Seo Jee-yeon
Staff Reporter

mailto:"jyseo@koreatimes.co.kr"
03-17-2005 15:19

投稿者 bm_kanri : 16:24

2005年03月23日

■世界最大の英国GM作物野外比較実験栽培

■世界最大の英国GM作物野外比較実験栽培
  冬期菜種油でも悪害が出るという最終裁定がでる

主要な研究がGM作物への否定的な採決を出す
 ガーディアン紙環境記者報告:ポールブラウンとデイビッド・ガウ

 英国での最大収穫作物、冬期油菜種GM栽培実験への長い間待たれていた最終調査結果が出て、以下の事を明らかにした。もしGM菜種作物が栽培されれば、野生生物と環境は被害を被る。これは実際には、予知できる未来にこのGM種を導入するバイオテクノロジー産業の希望を終わらせる調査裁定である。GM作物を導入することを切望していた英国政府は、現在世界で最も総括的なGM作物の研究調査の結果を受けた事になる。その調査研究は、現在申し出されているGM種が田舎の地域へ有害である事を証明させた。バイヤークロップサイエンス社、このGM菜種特許を所有して今回のテストを受けた会社、は、この発表の後で、こう述べている:ヨーロッパでこの作物を栽培する申請を進めないだろう。

 この結果は月曜日に英国学士院により公表された。その対象である実験栽培は先の選挙の前に始められたものだが、当時GM作物を導入したい政府計画に対する国民の反発に政府筋は呆然とさせられた。マイケル・ミーチャ、当時の環境大臣、は、以下の提案をして政府の苦境を救おうとした。蜜蜂、チョウ、虫、雑草、その他の農地野生生物へのGM作物の効果をテストするために、GMと非GM作物の二つの平行栽培体制のもとで、広範な実験栽培をする計画を考え出した。複数の大きな実験栽培地では、その半分にGMとあとの半分に従来作物が植えられて、比較栽培された。除草剤を従来作物より少なく使用するGM栽培体制が野生生物にはよいだろうと広く予測されていたが、テストされたGMの4作物のうち3つにその反対の結果がでた。

 今週でたこの結果は、特に意義ぶかいものである。なぜなら冬期栽培用油菜種は、330,000ヘクタールの英国の畑地を占めていて、最も大きな単一の作物であり、また農民が最も収入を上げる作物であるからだ。主要な発見事項は以下のごとくになる:野鳥が餌に多く依存しているハコベ類のような広葉雑草は、従来の作物畑地に比べて、GM実験栽培地で、ずっと少なくなった。この科学調査の結果は、野生生物に有害なのは、GM作物ではなく、付随散布される除草剤である事が、明らかになった。ヨーロッパ委員会は、今週、ヨーロッパでGM種子と植物が商業的に使われる事に進行許可をしぶしぶ与える事になっていて、さらに、オーストリア、リュクサンブール、フランス、ドイツ、およびギリシャが、国の栽培禁止を中止するように要求するだろう。同委員会の25人の委員は、ガーディアン紙が見た書類によると、その委員会決定が反発が生み、反対を受ける事を自覚しているが、こう述べている:同委員会は、「その法的な義務を果たし」、決定を推し進めざるをえない。なぜなら各国の科学専門家の規制委員会、さらには大臣達が多数決定に達する事ができていないからだ。

参照:
Major study issues damning verdict on GM crop
The Guardian Weekly 2005-03-25
Paul Brown and David Gow

The Guardian Weekly 2005-03-25, page 1

投稿者 bm_kanri : 16:23

2005年03月22日

■研究発表:子供の健康

■研究発表:子供の健康
  発電所の水銀放出が自閉症増加の原因かもしれない
  千立方ポンドの環境放出水銀に対し17%の自閉症発症率の増大が・・・

 水銀汚染が高まるにつれ自閉症発症が上昇すると研究が告げている

 テキサスの研究者がこう述べている:石炭燃焼をさせている発電所から主に放出される水銀が、自閉症の発症数増加を起こさせているかもしれない。新しい研究では、自閉症、即ち意思疎通と社交障害が顕著にでる子供の発達不適症状、が、水銀排出が増大するにつれて、テキサス州で増大している、と、サン・アントニオのテキサス健康科学センター大学の家族・共同体医療専門教授、クローディア・ミラー、と、述べている。同教授はインタビューでこう述べている:「主要な発見事項は、環境放出される1000立方ポンド毎の水銀に対して、私達は、17%の自閉症発症率の増大を発見しました。」この研究はジャーナル「健康と場所」において17に出版された。約48トンの水銀が合衆国では毎年数百ある石炭燃焼発電所から空気に放出されている。

 発病とのリンクを研究する

 この研究は、政府によって記録されているテキサス州の郡別の水銀排出レベルを調べ、そのレべルを自閉症発症率と、テキサス州の1200ある学校区での特別教育サービスと比較した、と、クローディア・ミラーは述べた。ブッシュが発電所に水銀排出を半減させるように命じた□

 クローディア・ミラーはこう言った。「この研究は、水銀へ環境露出と自閉症発症の間に非常に重要な繋がりあるかもしれないことを示している」。疾病コントロール米国センターは、米国に自閉症ケースがいくつあるかは分からない、また発症数が増加しているのかどうかも分からないが、この問題は調査中であると、述べた。専門家は、自閉症を持つ人々が合衆国には150万人はいると見積っていて、そのほとんどは子供達で、発症数は近年急速に上昇していると、述べている。

 クローディア・ミラーはこう言った。「自閉症は最近10年間ほどで劇的に増大してきたが、医学コミュニティはその理由が分からないままで困惑していた。水銀のような汚染物質への高まる露呈が理由で、それがこれらの発症の根源になっているのかもしれない、と、現在私達は考えている。」ブッシュ政権は、今週発電所に15年以内に水銀汚染を半分に削減するように命じた。だが、環境保護活動家達は、その行動は緊急性に欠けていると、述べている。彼等は、水銀放出を90%削減するように要求している。レイモンド・パーマー、この研究で助力したサンアントニオ校の自閉症専門家はこう述べている:「この研究は、有毒物質規制と防止政策に提示するものを持っている。水銀の有毒な放出に関する政策と身体発達不順の発生は調査されるべきである。」

参照:
Aljazeera.Net - Mercury pollution may cause autism
Thursday 17 March 2005, 5:19 Makka Time, 2:19 GMT

c 2003 - 2005 Aljazeera.Net Copyright and Terms of Use,
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投稿者 bm_kanri : 16:21

2005年03月16日

■遺伝子操作された森林の問題

■遺伝子操作された森林の問題

 GM森林の樹木、究極の脅威か? 

 遺伝子修正森林は遺伝子修正食品と同じ直接な健康への不安を引き起こしてはいない。だが実際には、GM食品より大きな脅威を生んでいる。なぜならわが地球の生存に欠かせない自然の森へ直接に衝撃を与えるからである。メイワン・ホウ博士とジョー・カミング教授が問題を分析する。

 GM森林の世界状況

 森林の殆どの遺伝子修正は、アグロバクテリウム社(Agrobacterium)が媒介したDNA転移によって行われている。しかしDNA塗布された粒子の投下、即ち「biolistic transformation」と言われるもの、も、また使われてきた。2003年末にリストにあがった205件の許可申請の内、米国起源が73.5%で、他のOECD加盟国(特に、ベルギー、カナダ、フランス、フィンランド、ニュージーランド、ノルウェー、ポルトガル、スペイン、およびスウェーデン)の起源が23%で、その他の国(ブラジル、中国、チリ、南アフリカ、およびウルグアイ)の起源が3.5%になっている。これらの許可申請の80%を4つの特色が占めている:即ち、除草剤耐性(32%)、マーカー遺伝子(27%)、昆虫耐性(12%)、および木質修正(9%)、である。

 遺伝子操作された樹木の種類では、ポプラ、マツ、フウの木(モミジバフウ木)、およびユーカリノキが申請された樹木の85%を占めている。商業的な興味は、GM樹木開発の最初の10年間では低かったけれども、1990年代後期から利益への興味が着実に増大してきている。2003年末までには、提出された許可申請の45%は産業界から出されたものであった。その主流樹木は遺伝子操作ポプラであった。しかし、これまでの状況では、中国を除いては、GM樹木の商業化への協同推進はなかった。中国では、2002年に中国国家森林省行政局によって商業化が承認されて以来、100万本以上のGM樹木が「森林再生」イニシアチブで植え付けられてきた(参照論文「見失なわれたGM樹木」同シリーズ)。

 ウエアハウザー、シェル、およびモンサントを含むいくつかの会社がGM樹木研究に一時関係してきたが、それに経済的な魅力がなかったので、その後撤退していった。しかし、この動向を変える事が起きた。それは2003年12月の「気候変化に関する国連枠組関係国会議」の第九回大会で出た決議である。これは北半球の会社や政府が南部で「クリーンな開発メカニズム」のもとでGM樹木の大規模農場を設立する事を許可したものである。これはGM樹木を経済的に魅力あるようにさせるためにGM推進者達がまっていたもので、その後の推進力になったようだ。

 森林で何よりもまして重要な事

 森の樹木は長い生命を持って来たものである。樹木の根界のシステムは、広範で、土壌にある生物相の無数の生命体と相互に作用しあっている。その生物相は、森林生態系内の栄養分をリサイクルし、蓄え、保持することに決定的な働きを行っている。森の地上では、森の木は、シェルター、棲息、食物を、先住民、150万から200万種の昆虫、鳥、哺乳動物、植物、着生植物、菌類、バクテリアに、提供している。

  すべての人間は、清浄な水、生息地、食物、薬性植物を、何らかの形で、森林に依存している。さらにはレクリエーションや精神的な聖域として森林に依存している。わけても、森林、特に熱帯雨林、は、雨を作物にもたらす水の循環に必須なものである。そして、地球の温度を調整し、場所が熱すぎたり、または冷たすぎないようにする為にも森林は不可欠である。森林は二酸化炭素を吸収し、酸素を産みだす。その点では、森林は、生きている地球の「肺臓」である。(参照論文「ガイアになぜ雨林が必要なのか」Sis 20)GM木の大掛かりな植林で自然森林を失って行く事は、特に地球温暖化が速く進んでいる状況では、地球への生態的な破滅を孕んでいる。

 GM木は森林生態系にとって忌避されるべきもの

 GM木は、生物が多様な自然林の生態系にとっては、忌むべき大規模な単一類の植林をするようにデザインされている。産業用の大規模なGM養林についての地元の人々の呼び方が多くを語っている。「ユーカリノプタス」は「我侭木」である。なぜなら、このユーカリは大規模植林で多くの栄養分を土から取り去り、非常に多くの水を消費するので、近くの農民はその近くの畑地では米を育てることができないからである。チリのマプシェと呼ばれる先住民は、GM松の植林を「植えられた兵士」と呼ぶ、なぜなら緑の征服軍人の隊列が増大して行進しているようだからである。ブラジルでは、GM植林地は、「緑色の砂漠」と、呼ばれている。南アフリカでは綽名は「緑色の癌」である。

 世界の南半球を通じて、様々な組織とネットワークが、自分達の国土に産業用GM木を養殖する事に活動的な反対をしてきている。GM植林は産業用植林の問題と土着先住民の反対の両方を強める事になるだろう。世界雨林運動(The World Rainforest Movement (WRM)と地球の友国際( Friends of the Earth International (FoEI)が共同リポートを発表して、こう述べている:遺伝子修正によって、木を「改善する」と主張している科学者達は、実際には彼等の研究に出資している「ビジネスの収益性を高める」為に活動しているだけである。

 このレポートはさらにこう述べている:「けれども、生物学的パースペクティブ/展望からいえば、何も改良されたものはない。低い木質素を持たされたGM木が自然木よりよいとか悪いとか言える次元のものではない。それは明らかにより悪くなっている。GM木は構造的な強靭さが低いので風雨が激しい時に広い損害を受ける結果が出ている。除草剤耐性木は「改良」であると言えるのか?それは改良にはなっていない。なぜなら、それは広範な森林のGM木が立っている土壌を劣化させる除草剤を散布する事になり、それと同時に植物相に被害を与え、野生生物にインパクトを与えるからだ。花を付けない、果実が出ない、種子が取れない樹木が生き物達に有益であろうか。それは、無数の昆虫類に餌を提供しない、従って、昆虫類に生存を依存する鳥や他の生物に食物を提供しない。殺虫剤特性を持つ木は改良といえるのか?それは多くの種類の昆虫にとって危険を生むものであり、多様な昆虫自身はより大きい食物連鎖の一環である。

 GM木は国際会議に違反する

 WRMリポートはこう指摘している。GMO一般、また特にGM木は、「生物多様性協定(The Convention on Biological Diversity)」の明らかな違反である。この協定は、重大な損害を生物多様性に起こす恐れがあるGMOには「用心アプローチ」を取ることを世界の政府に義務づけている。GM木は、世界の森林を保護するため設定された「森林国連フォーラム(The United Nations Forum on Forests)」の精神にも違背している。あいにく、京都議定書の清浄開発メカニズムの枠組内にGM木を含める事は、気候変化協定が単一種木の植林の拡大をするだけでなく、よい炭素降下/シンクとして働くものとしてのGM植林を支持する事を意味する。WRMとFoEI国際の両団体は、全ての政府、特に「気候変化概括協定とその京都議定書への参与国に、GM木の放出を禁止するよう求めている。GM木禁止キャンペーンが、「フィンランド国民生物安全協会(The Finnish People’s Biosafety Association )と「エコ森林組合(The Union of Ecoforestry)」によって2004年1月に始められた。

 転移遺伝子汚染は必然的で不可避である

 森林にある樹木は空中に高く、長命であり、遠く広く運ばれる豊富な花粉と種子を生み出す。森林木はまた無性再生し、母植物から広範な距離を越えクローンを散布させる、従ってより一層の転移遺伝子の汚染を促進してしまう。GM木が昔からある土着の木を汚染する事はそれゆえ必然的で不可避である。

 木質素が低いGM木は森林と森林に依存する暮らしを破壊する

 木質素の木は風雨だけではなく、昆虫、菌類、バクテリアからの攻撃を受けやすい。(参照「低木質素GM木と飼料作物」Sis23)。土着してきた森林木に減少木質素の特質が拡大する事は、嵐や害虫の攻撃、苔類と細菌の病気に罹りやすくなる。

 疫害を及ぼす昆虫人口もまたその結果として増大するだろう。低い木質素にされたGM木の植林は製紙産業には役立つかもしれないが、他方それは、昔から自然林に依存していた地元の人達の生計を困難にして、移住を強制して、さらにそういった人達の一部は新しい森で耕作のため土地を切り開いていく事になる。大規模植林はしばしば原生森林の破壊の後に続いてくる。例えば、スマトラでは、広大な原生林が、パルプと製紙工場に資源供給するために伐採された。森林地帯が伐採されて裸にされてGMアカシア大規模植林にされてきている。

 成長が早いGM木を植林する事は、「少ない土地でより多くの木をつくっている」という主張は正しくなく、人に誤解を起こさせるものである。パルプ産業界のため多くの繊維を生み出すことは、高品質な装飾用熱帯硬質材木への建設業の需要を変えてはいない。その高級硬質材木は自然森林から取られているからだ。また材木への需要が森林伐採の唯一の原因ではない。道路建物、ダム、換金作物(ブラジルとアルゼンチンの大豆など)、蓄牛、採掘、石油採掘、も、土着森林の破壊を引き起こしている。さらにGM木の大規模植林は、自然森林破壊を抑制する事に何も寄与してはいない。急速成長GM木は、現在の植林産業よりずっと多量の水を消費し、すでに枯渇しつつある地下帯水層を水無しに変え、周辺の森林に被害を及ぼすだろう。

 南半球で生産されたパルプのほとんどは、北半球に輸出されている。国民一人当たりの紙消費量は米国が最大で、ドイツはその70%である。ベトナムは米国紙消費量の平均2%を消費している。だがこの紙消費量の差異にも関わらず、識字率は米国、ドイツ、ベトナムで、ほとんど同一である。紙の約40%は包装のために使われていて、米国新聞のスペースの60%は、宣伝に使われている。ストラエンソ( Stora Enso)は世界第二の紙、包装、木材製品の会社で、2004年には総販売額は124億ドルである。その社長、ユッカ・ハマラ氏、によると、紙需要が増大している主な要素は、新聞と雑誌に増える宣伝紙面である。そうであれば、森林と水に影響する紙消費量の増大は、人間の生存に必須な、また望ましいものとはいえない。

 速成GM木は気候変化を悪化させている

 GM植林が気候変化を元に戻せるという主張はまた虚偽である。日本の自動車メーカー、トヨタが、1993年に多くの炭素を吸収させるために遺伝子組替木の野外実験を始めた。あいにくな事だが、炭素吸収は増えたが、他方でそのため水の消費量が大増加した。GM植林は自然な森林の生態系ほど炭素隔離は効果的にはできない。生物多様性がある自然の森林生態系は有効な炭素を流せる仕組みを持っている。中央アメリカと南アメリカのネオ熱帯森林は、地上のバイオマス増大で、1ヘクタールあたり1年あたり最低1トンの炭素を隔離できると推定されている。さらに追加の炭素が土中で隔離されているだろう。これと対照的に、1ヘクタールの森林を破壊する事は、200トンの炭素を放出する事になる(参照「なぜガイアに雨林が必要なのか。SiS 23」。速成木質素減少GM林は、また、すぐに朽ちやすく、大気に二酸化炭素を戻しやすく、従って、状況を改善しないで、代わりに地球温暖化を悪化させている。

 研究者達は、1989年にオレゴン州で実験森林のエネルギー収支を査定するために、空中からのNASA熱赤外線マルチスペクトルスキャナを使用した。彼等は、伐採された森林区域が51.8Cの表面温度をしめし、50.7Cを記録した近くの採石場より温度が高い事に気付いた。成熟木があるベイマツGM植林地は摂氏29.9Cを記録したが、対照的に自然ベイマツ森林の再成長林は29.4度と低い温度を示した。他方24.7Cの最も低い温度は400年経っている自然林で見つけられた。自然林生態系の冷却効果は、地球温暖化を緩和するのに重要であるだけではなく、それは破綻なき持久力の重要なインジケータでもある。

 殺虫性GM木は生物多様性を破壊する

 殺虫性GM木が、多くの昆虫、標的害虫種と、非標的害虫種を殺せる事には疑いがない。だがそれも長くは続かない。なぜなら害虫が6年または7年以内に抵抗力を発展させるからだ。この昆虫の抵抗性の発展は中国河南農業省の科学者、リュー・シアウフェン(Liu Xiaofeng)の査定によるもので、彼は中国で植えられているGM綿に批判的である。(参照「世界中のGM綿の失策」SiS25)害虫が抵抗力をつけてくるとさらに多くの殺虫剤を使用しなければならなくなる。とくに新しい種類の害虫が出現してくるので、GM導入前よりも多くの殺虫剤を使用し、益虫を絶滅させる事につながっていく。

 生物多様性へのもっと大きな脅威は、自然林への殺虫形質の広がりである。実験室での給餌実験では以下の事が分かってきた。GM作物で作られたBt毒素が害虫を食べる益虫も損なうことができる事を示した。これは害虫自体が毒素により影響されない場合でも、益虫が死ぬ事がある。Bt毒素(Cry1A)の1つのクラスはチョウ、クサカゲロウ、鼠類に危害を与える事が分かった。Bt毒素の別のクラス(Cry3A)は、約28,600種を含んでいる甲虫類(かぶと虫、ゾウムシ、スタイロピッド(stylopids))に属する昆虫に被害を及ぼす事が分かった。Bt毒素は根から出て土壌に入り、土壌生物相へ潜在的に莫大なインパクトを与える事が知られている。昆虫人口が減少すれば、昆虫を食べる鳥と哺乳動物とに被害が広がって行く。

 除草剤耐性GM林は「緑の砂漠」を作っているGM木は、すべての他の植物を殺す広範囲除草剤に耐性を持つように作られている。さらに困った状況は、GM木は、人間を含むあらゆる動物種にも有害である。除草剤耐性GM木の植林地は、実際には「緑の砂漠」と言われるものであり、GM作物用農薬を散布する事は近隣の森林や作物への並行的な危害を回避できない。これは飲料水の汚染も引き起こしている。グリホサート剤は英国では最も頻繁におきている健康障害と中毒症状の主な原因になっている。身体機能の多くの障害例が、この農薬の通常使用による露出後に報告されてきている。それは自発性後期流産のリスクをほとんど二倍にして、この農薬ユーザーに誕生した子供の神経行動上の欠陥が高まっている。

 ラウンドアップ(モンサント社のグリホサート調剤農薬)は、人の癌と結び付く細胞分裂異常を引き起こす事が判明している。グリホサート剤は実験室のねずみに胎児骨格発達に遅滞を引き起こしている。グリホサート剤はステロイド類の合成を抑制し、哺乳動物、魚、カエルの遺伝子機能に毒性作用(genotoxic)を起こしている。グリホサート剤はミミズにとってはその毒性は壊滅的である。グルフォシネイトアンモニウムは、人間の神経、呼吸、胃腸、血液の中毒と出産欠陥とに結び付けられている。グルフォシネイトアンモニウムは、チョウや多くの益虫、ハマグリや牡蠣の幼虫、ミジンコ、ニジマスなどの淡水魚にとっても有毒である。それはまた、有益土壌バクテリアと菌類、特に、窒素固定菌類、に、有害である。

 健康への障害

 GM木の健康障害は他のGM作物のと共通性があるけれども、それらは誇張されるだろう。それらのうちの2つは特に言及する価値がある。アグロバクテリウムは、多くのGM木を作りだすベクトルシステムで使われているが、感染された植物に腫瘍を発生させる土壌細菌である。このアグロバクテリウムが動物と人の細胞に遺伝子を転移させる事ができる事が分かってきた。(参照「共通の植物ベクトルは遺伝子を人の細胞に注入する」http://www.i-sis.org.uk/Agrobacterium.php)。

 科学者達は以下の警告を発している。アグロバクテリウムは、作成された遺伝子転移植物から抜き出す事は極めて困難である、従って、意図しない水平遺伝子転移の運び役になる危険がある。転移汚染先はそのGM作物と接触する土壌細菌、また人間を含む全ての種になる。この危険がGM森林で特に大きくなるのは、樹林の地下土壌に深く広く広がる根界システムがあるからである。根圏の植物根システムは水平遺伝子転移のホットスポットである事が広く知られている。

 アグロバクテリウムが水平遺伝子転移を媒介する可能性、および抗生物質耐性マーカー遺伝子を病原菌に広げる結果になる危険;病気を起こす新しいバクテリアとウイルスを作る事;そして、人を含む動物に癌を発生させる危険は、ISPリポート11章に考察されている(www.indsp.org)。健康障害のもう一つの原因はBt毒素と他の転移遺伝子であり、それはGM木の花粉に乗って遠く広く拡散して事が分かっている。グリホサート剤耐性を与えている転移遺伝子だけでなく、転移遺伝子として使われる全てのBt毒素は、既知のアレルゲンに類似性を持っていることが発見されてきた。したがって、Bt毒素がアレルゲン自体であるという嫌疑が強まっている。

参照:
The Institute of Science in Society
Science Society Sustainability http://www.i-sis.org.uk
General Enquiries sam@i-sis.org.uk
Website/Mailing List
press-release@i-sis.org.uk ISIS Director
m.w.ho@i- sis.org.uk
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ISIS Press Release 28/02/05
GM Forest Trees ? The Ultimate Threat

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投稿者 bm_kanri : 16:19

■鳥インフルエンザ最新情報

■鳥インフルエンザ最新情報
  中国関係情報筋によると北朝鮮でも鳥インフルエンザが勃発している
  韓国業者が北朝鮮鶏輸入を停止する

 北朝鮮はピョンヤンの養鶏工場で鳥インフルエンザの勃発疑惑で、数千羽の鶏を屠殺したようである、と、中国の北朝鮮官吏に近い関係筋が火曜日に述べた。統一省は、政府が鳥インフルエンザの勃発をまだ確認できていないと言った。しかし、ソウルの業者は韓国で北朝鮮の鶏肉を売る計画を無制限に延期した。地位が高い同省官吏は記者達にこう述べている:「政府はそれを確認することができない。我々が現在言えることは、北朝鮮国立メディアが疫病対策の必要性を3月4日に報告しはじめたと言うことだけである。」 北朝鮮国立放送は、鳥インフルエンザ勃発に対するキャンペーンを最近強調して、空港、海港、境界地帯、での隔離策を実施しているが、同国には鳥インフルエンザ疫病は全くないことを総括的に保証した。

 もしこれが確認されるならば、それは、東南アジアと中国を襲って大被害をもたらした鳥インフルエンザが北朝鮮を初めて襲った事になる。韓国道省幹部はこう述べている:「朝鮮豚貿易」、ソウルの企業、は、未確認の鳥インフルエンザの勃発のニュースを受け取った後に、北朝鮮の同業者に鶏の出荷を延期させるように要請した。同役員はこう言った。「私は、朝鮮豚貿易の役員から、北朝鮮がこの病気の勃発を否定して、病気がピョンヤンで本当に広がっているかどうかをチェックすると約束した。」

 この業者は、40トンの北朝鮮チキンを輸送するために船を北朝鮮のナンポ港に送る用意ができていた。この出荷がインチョンの韓国港に木曜日に到着することが予定されていた。同会社は、今年2000トンの北朝鮮鶏肉を買うことを計画していた。ソウルの農林省は、鳥インフルエンザの報告された勃発は、韓国へはインパクトを持たないだろう。なぜなら北朝鮮の鶏やアヒルは、韓国によってまだ購入されていないからである。

 韓国は、鳥インフルエンザ勃発を受けたアジアの国から鳥肉輸入への禁止を維持している。中国の関係筋は、この感染病が、北朝鮮で最大のチキン工場であると信じられているピョンヤンのハダン養鶏工場で起きた、と言った。同筋は、北朝鮮人達が、この病気で殺されたチキンを買い、食べたかもしれないと言った。一情報通はこう言った。「私は、北朝鮮で一部の人達が1ヶ月前に抹殺処分された鶏を掘りだして、ピョンヤンの市場でそれを売ったという噂を、聞いた。彼等はこの病気のリスクに気づいていないので、それを食べても問題はないと思っている。」 統一省はこう言った。 ハダング養鶏工場は、2002年12月に建設されたもので、ピョンヤンのチキンを繁殖させ、加工する5つの主要な設備のうちの1つである。

参照:
The Korea Times : Outbreak of Bird Flu Reported in North Korea
Hankooki.com > The Korea Times > Nation
Outbreak of Bird Flu Reported in North Korea
By Park Song-wu
Staff Reporter

im@koreatimes.co.kr
03-15-2005 21:57

投稿者 bm_kanri : 16:18

■ベトナム鳥インフルエンザ最新情報

■ベトナム鳥インフルエンザ最新情報
 看護士が鳥インフルエンザに感染する

ベトナム:看護士も鳥インフルエンザに罹る

 26歳のベトナム人が、北ベトナムの鳥インフルエンザ患者を収容している病院で看護士として働いていたが、高致死性の鳥インフルエンザウイルスに感染させられたと、今日[2005年3月7日]に医師から発表があった。この医師はこう述べている:「この看護人が患者からのウイルスを感染させられたのか、病気の鳥との接触から感染させられたのかは未だわからない。さらなる調査が実行されるだろう。」熱帯病ハノイ研究所の医師、は、報道機関のAgenceFrancePresseniにこう述べている:「彼は、H5N1ウイルスで陽性と確認された患者を介護していた看護人である。」その患者、21歳、は、北のタイのビン州から来た人で、過去10日間ずっと重態が続いていた。

参照:
. AVIAN INFLUENZA, HUMAN - EAST ASIA (42): VIET NAM
A ProMED-mail post

ProMED-mail is a program of the International Society for Infectious Diseases

[1]Date: Mon 7 Mar 2005
From: ayrman
Source: Agence France Presse report via a correspondent in Viet Nam [edited]

Viet Nam: nurse contracts avian influenza

ayrman

All Rights Reserved.

投稿者 bm_kanri : 16:16

2005年03月07日

■農場検査・屠殺場管理・獣医増員訓練の弛みで足口病/口蹄疫再勃発の危機がある

■FMD(足口病/口蹄疫)情報
 EU委員の現地検査専門班が英国に警告
 農場検査・屠殺場管理・獣医増員訓練の弛みで足口病/口蹄疫再勃発の
 危機がある

英国は足口病再勃発の深刻なリスクがあるとEUが警告

 英国は足口病や鳥インフルエンザの大きな勃発の深刻なリスクがある。その理由は農場と畜殺場の管理が危険なほどに緩和されているからだ、と、EUの公式報告が警告をだした。欧州委員会専門委員会はこう主張している:英国政府の諸大臣は、2001年の足口病勃発のレッスンを学んでいない、東南アジアを破滅させている鳥インフルエンザのような深刻な病気拡大を阻止する為に、農場、屠殺場、家畜を適切に監視することに失敗している。先週発表されたこの酷評リポートにおいて、EU委員会は、英国の多くの小農場が正しく登録されていない、さらに主要な一つの畜殺場では、獣医達が労働過剰で、適正な健康と衛生検査を実施できていないという「重大な懸念」を見つけたと、主張している。

 EUの検査官達は、農場用トラックがマーケットで適切に清掃されていない事、市場での動物健康点検が緩慢で、農場を訪問する政府獣医達が市場チェックに来る回数が少なすぎる事、を、発見している。これらの問題は、2001年に起きた足口病/口蹄疫の広がりに深刻な役割を果たした。この疫病で、600万頭の雌牛、豚、羊が、屠殺処分され、英国経済にグローバルな輸出禁止をもたらし、推定20億ポンドの損失を引き起こした。

 この報告は、去年夏にEU委員会エキスパートによる実地検査に続いて出されたものであるが、英国政府が2002年にも同様な批判に効果的に対応する事をしなかったのだと主張している。英国政府当局は全国的な危機への対策をたてる「主要な努力」をしてはいたけれども、その効果は「これらの欠陥によって劣ったもの」になる危険をおかしてしまった、と、述べている。この報告書の主張は、「英国環境食物郷土省」を激怒させている。同省はEU委員会の専門家達が否定的程度で、歪曲した見解を述べていると非難している。

 英国の大臣達は、委員会の推薦のいくつかを実行するのを断っている。例えばその推薦は、屠殺場の獣医の増大であり、獣医を適切に訓練する事である。英国はまた、多くの牛を処理するために英国が十分な焼却装置の設置を確保すべきだという要求も、それが高価すぎると主張して、拒絶した。しかし、英国環境食物郷土省は、「緊急部隊」として追加の100人の獣医を雇って訓練する必要がある事を認めていて、さらに農場への検査訪問が増加される必要があることにも合意した。

参照:
Britain at serious risk of new foot and mouth outbreaks, EU warns
INDEPENDENT WEBNEWS By Severin Carrell
06 March 2005
2005 Independent News & Media (UK) Ltd.

投稿者 bm_kanri : 16:14

2005年03月04日

■ロシアで羊にブルセラ病感染が検出される

■ロシアで羊にブルセラ病感染が検出される

(注:ブルセラ病はバクテリアが起こす牛等家畜に見られる古くからある家畜病で、人にも感染して波状的な危険な発熱症状を起こす。ブルセラの名前は、この病気を確認した英国の医者Sir David Bruce(1855-1931)からきたものである。この病気はロシアではこれまで何十年間も見られた病気である。)

 ロシアのパーマ地方で羊にブルセラ病が検出される

 羊の間にブルセラ病がパーマ地域のChastinskiy地区に検出された。この危険な病気は、2004年6月にオレンブルグ地域から25匹の感染した羊によってパーマ地域に導入されたものである。この地域の獣医サービスにより15匹のブルセラ症陽性羊が血清検査で識別された。この羊の移動は地区国営獣医サービスの許可なしで実行されて、これらの羊は、法廷隔離期間を実行されていなかった。その結果、羊は、転売されて、3つの村の6つの農場に到着した:それらの村は、バーブカ、Shabury、およびSolomaty、である。すべての感染した羊は、それらと接触があった羊も、肉、皮、排泄物の使用なしで、殺処分されるだろう。ガス消毒と鼠駆除が感染施設で計画されている。感染した動物との接触を持った人々は、医学検査下に置かれて、血清テストされる。

 動物予防接種に関連した人達は、予防接種で保護されていている、と、「新しい領域」は報告している。医師達によると、ブルセラ症バクテリアは、人にも極めて危険であり、エーロゾルによって広げられうる。これより以前に、パーマ地域では、動物のブルセラ症伝染では相対的に安全であると考えられていた。ロシアの他の領域では、毎年400人から700人の患者が診断されている。この病気は深刻な症状を起こし、しばしば慢性になり、身体障害を結果として生じることもある。推奨されている予防措置には、肉の料理方があり、疑わしい動物とそれらの製品を扱う際の注意がある。ミルクとミルク製品の加熱処理が最重要であり、無視してはいけない。感染疑惑動物と関連した人達は予防接種されなければならない。疑わしい動物に関連した人は予防接種されるべきである。

参照:
BRUCELLOSIS, OVINE - RUSSIA (PERM)
A ProMED-mail post

ProMED-mail is a program of the
International Society for Infectious Diseases

Date: Thu, 3 Mar 2005
From: Natalia Pchenitchnaia
ProMED-RUS Correspondent
Source: Russian news agency - Regions, 2 Mar 2005 [translated][edited]

Perm Region: Brucellosis detected in sheep

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投稿者 bm_kanri : 16:12